こころの時代〜宗教・人生〜
その言葉が道をひらく
2023年3月29日(水) 更新
- 今年没後90年を迎える宮沢賢治の人生と数々の作品を、仏教思想の切り口からたどる
- 小学校卒業後に出家の道を選んだ北川前肇さんは、半生をかけて宮沢賢治の研究を続けてきた
- 宮沢賢治の人生の転機となった島地大等編集の「漢和対照妙法蓮華経」。この一冊との出会いから賢治の数々の作品が生み出されていった
- 賢治の「法華経」との出会いは、盛岡高等農林学校(現岩手大学農学部)の入学直前のことだった(写真は賢治の学生時代当時の校舎である岩手大学農学部附属農業教育資料館内)
シリーズ宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる (1)「法華経」との出会い
初回放送日: 2023年4月23日
没後90年を迎える宮沢賢治。名作を生む原動力となった知られざる宗教観にシリーズで迫る。第1回は人生を変えた「法華経」との出会い。どんなメッセージに心惹かれたのか 北川前肇先生は、宮沢賢治の作品の中でとりわけ「法華経」の影響が濃厚に刻まれているのが代表作「銀河鉄道の夜」ではないかと考えている。自分の身を焼いて周囲を明るく照らすサソリの物語、タイタニック号事故を思わせる犠牲者との出会い、そして、ジョバンニが持つ不思議な「十ばかりの文字」が記された謎の切符とは何か。賢治と「法華経」の関係を「銀河鉄道の夜」を手掛かりに探ってゆく。賢治作品の朗読は、俳優・加瀬亮。
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