ニュース速報
こころの時代〜宗教・人生〜
その言葉が道をひらく
2021年3月30日(火) 更新
「歴史に辿(たど)る“自分とは何か”」
トルコで40年以上発掘を続ける考古学者の大村幸弘さん(74)。専門はアナトリア考古学。鉄と軽戦車を持って栄えたというヒッタイト帝国の謎を解明しようとしている。 大村幸弘さんは、1985年から、トルコの地方都市カマンの遺跡で発掘を行っている。その手法は、地表から一層一層、時代の薄皮を剥ぐように掘り進める独特なもので、「文化編年」という年表の作成を目的としている。この発掘法で、2017年、ヒッタイトよりも古い層から、最古級の鉄関連の遺物を発見し、世界的な注目を集めた。「考古学は自分を知ること」と言う大村さん。人間の歩みと向き合い、歴史に学ぶ大切さを伺う。
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『ゲド戦記』の翻訳で知られる清水眞砂子さん。子どもの本の持つ魅力を伝えてきた。いくつもの言葉に生かされてきた人生、児童文学に込められた祈りについて伺う。 児童文学の世界的名作『ゲド戦記』の翻訳で知られる清水眞砂子さん。子どもの本の魅力を伝えてきた。周囲になじめず深い悩みを抱えた思春期。“自分の影に目を向け、抱きしめること”の 大切さに気付かせてくれたのは、文学の言葉だった。大学の教員として、若者の“生きにくさ”とも向き合ってきた清水さん。“平和を生き延びる”ことの大切さ、児童文学に込められた人々の祈りについて伺う(初回放送2020年3月22日)