ニュース速報
こころの時代〜宗教・人生〜
その言葉が道をひらく
2020年9月17日(木) 更新
「歴史に辿(たど)る“自分とは何か”」
トルコで40年以上発掘を続ける考古学者の大村幸弘さん(74)。専門はアナトリア考古学。鉄と軽戦車を持って栄えたというヒッタイト帝国の謎を解明しようとしている。 大村幸弘さんは、1985年から、トルコの地方都市カマンの遺跡で発掘を行っている。その手法は、地表から一層一層、時代の薄皮を剥ぐように掘り進める独特なもので、「文化編年」という年表の作成を目的としている。この発掘法で、2017年、ヒッタイトよりも古い層から、最古級の鉄関連の遺物を発見し、世界的な注目を集めた。「考古学は自分を知ること」と言う大村さん。人間の歩みと向き合い、歴史に学ぶ大切さを伺う。
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岐阜県高山市の飛騨千光寺住職・大下大圓さんは、僧衣姿で医療や福祉の現場へ出向き、患者や家族、医療者たちの苦悩や葛藤に寄り添う活動を30年以上続けてきた。 岐阜県高山市、標高千メートルに位置する飛騨千光寺・24代目住職の大下大圓(おおした・だいえん)さん。僧衣姿で医療や福祉の現場に出向き、30年以上、末期のがん患者、夫に先立たれた妻、医療者たちの苦悩や葛藤に寄り添ってきた。心の奥底にある声に耳を傾け、「死」を見つめながら「生」を語らう。「希望を持つことは死の直前までできる」と説く大圓さんに、活動の原点や信念について聞く。(2020年2月2日初回放送)