こころの時代〜宗教・人生〜
その言葉が道をひらく
2024年3月28日(木) 更新
シリーズ 歎異抄にであう 無宗教からの扉 (6)「慈悲の実践」
初回放送日: 2022年9月18日
遠藤周作や三木清など多くの作家や哲学者が愛読してきた「歎異抄」。日本人の多くが自らを“無宗教”だとする現代、そのメッセージをシリーズ6回に渡り読み解く最終回。 「歎異抄」に流れる法然・親鸞の教えの核心である「慈悲」。それはどう実践されうるのか。阿満さんはその思想を支えているのは第6条などに登場する絶対平等主義だとする。それゆえにその教えは、階級社会的秩序を求める政治権力と否応なく対峙せざるを得ず、それが「歎異抄」の付録にある法然・親鸞の「流罪の記録」と結びつく。さらに明治期“大逆事件”に連座し絶命した和歌山新宮の僧侶・高木顕明の生き方を道標に考えてゆく。
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ギャラリー
- 被差別部落解放や日露戦争反対に力を尽くし、冤罪「大逆事件」で命を落とした新宮市浄泉寺の僧侶・高木顕明
- 明治時代の僧・高木顕明直筆の「南無阿弥陀仏」の名号をメディアに初めて公開する浄泉寺・山口範之住職 顕明の現世での「慈悲」行を支えたのは本願念仏の思想だった
- 浄土仏教の究極の実践「慈悲」の根幹を支える阿弥陀仏の思想とは何かを探る 切り絵/西村幸祐
- 鎌倉時代に法然門下の僧が斬首の死刑となった京都鴨川六条河原刑場跡 法然や親鸞も流刑の身に この事件と深い関係があった「慈悲」の絶対平等思想