長野と岐阜にまたがる御嶽山は、滝の山だ。冬、その山中には凍った滝、氷瀑(ひょうばく)が出現。巨大モンスターのような造形や、氷の神殿のような長大な氷柱など、多彩な絶景が楽しめる。繊細な氷瀑(ひょうばく)を、わずかな手がかりを頼りに登るアイスクライミングも人気だ。さらに、森の奥深く眠る「究極のブルー・アイス」とは?女優の南沢奈央さんが、冬の御嶽山を巡り、氷瀑(ひょうばく)の魅力を体感する。
中部地方の山々にある池が生み出す絶景を訪ねる。福井と岐阜の県境付近にある「夜叉ヶ池」は流れ込む川も流れ出す川もないのに満々と水をたたえ、貴重な昆虫が息づく。また北アルプス立山連峰の剱岳を越えた奥にある「仙人池」は健脚の登山者だけがたどりつける天井の楽園。赤く色づく草紅葉と青い空を鮮やかに映し出す。魅力あふれる「天空の水鏡」を富山出身の写真家・イナガキヤストさんが訪ね、渾身の1枚をカメラに収める。
日本一の山・富士山。美しい姿とうらはらに、何度も噴火を繰り返し、山の形を変えてきた。裾野に広がる青木ヶ原樹海や、山麓の街なかに残る溶岩流など、巨大噴火の痕跡をたどり富士山誕生の秘密を探る。また、ほんの300年前、江戸時代の噴火で富士山の中腹に生まれた新山や、美しい山の形を大きく変えてしまうといわれる大崩壊地などを訪ね、変わりゆく山・富士山の知られざる姿を紹介する。旅人は山岳ライターの小林千穂さん。
世界遺産としても知られる熊野古道。千年以上もの間、様々な人をひきよせてきたこの道の大きな魅力のひとつが豊かな自然。特に伊勢神宮から紀伊半島東岸に沿って熊野に至る伊勢路周辺は、海と山との絶景が存分に味わえる。名古屋を拠点に活動を続けるBOYS AND MENの本田剛文さんがこの道をたどる旅を体験。峠からの眺望、岩山が迫る海岸の雄大な風景、澄んだ川、動植物、食、そして自然と信仰の接点にも触れていく。
岐阜県高山市。真冬には極寒地ならではの風景が見られる。高山市六厩地区はアメダスの観測で氷点下25.4度という本州屈指の寒さを記録し、冷え込んだ日にはダイヤモンドダストも見られる。六厩の寒さは独特の地形に理由がある。高山で最も厳しい寒さを体験できるのが北アルプスの稜線だ。強風が吹き、体感温度は氷点下30度にも。名古屋で活躍するイラストレーターの朝日陽子さんが真冬の高山を旅し、極寒の世界を楽しむ。
日本百名山の一つ、伊吹山。山頂から望む雄大な琵琶湖の風景、春から秋にかけて咲き誇る花々。標高千メートルあまりの山にもかかわらず、”天上の楽園”ともいうべき風景が広がっている。この山にしか生息しない珍しいカタツムリ、幻想的なホタルの群れ、そして山の恵みにはぐくまれた薬草文化など、岐阜県出身の敦士さんが伊吹山に登り、独特の自然とそれを生み出した地球のドラマに迫る。
山の自然環境をたくみに生かして造られた「山城」。岐阜県中津川市にある苗木城や恵那市の岩村城も、東濃地方一帯に広がる花こう岩を利用して築かれた。戦国時代からおよそ100年にわたる攻防の歴史が岩の造りにみえるなど、人気の城跡となっている。また花こう岩は、湯治に利用されてきたラジウム温泉や、地元の米を使った酒造り、珍しい動植物をはぐくむ湿地なども生み出した。ボイメン辻本達規さんが体感する。
温泉大国ニッポン。今回は地図にも載っていない未知の温泉を探して、3千メートル級の山々が連なる北アルプスへ向かう。北アルプスは高所にアツアツの温泉が点在する珍しい山岳地帯。道なき道を行き、激流を渡り…これまで2500か所の温泉をめぐってきた“秘湯探検家”の渡辺裕美さんが、白馬と黒部の“地図にない温泉”をめざす大冒険! 雄大な北アルプスの絶景もたっぷりお届けする。
富山県南東部にある薬師岳。昔この山を信仰の対象として崇めた村では、その多彩な表情を“五色に移ろう岳”と讃えた。大きく広がるなだらかな形に、カールと呼ばれる険しい谷。一面の高山植物の花畑と、ライチョウの親子。穏やかにみえながら、かつて歴史に残る遭難事故をおこした厳しさもある。そんな薬師岳に魅せられ登山者を見守ってきた山小屋の名物オーナー五十嶋博文さんの案内で、俳優の小林綾子さんがその魅力を体感する。
日本百名山の一つ、伊吹山。山頂から望む雄大な琵琶湖の風景、春から秋にかけて咲き誇る花々。標高千メートルあまりの山にもかかわらず、“天上の楽園”ともいうべき風景が広がっている。この山にしか生息しない珍しいカタツムリ、幻想的なホタルの群れ、そして山の恵みにはぐくまれた薬草文化など、岐阜県出身の敦士さんが伊吹山に登り、独特の自然とそれを生み出した地球のドラマに迫る。