時計の針が深夜0時を回った。「寝なければ」と目を閉じるが、一向に眠気はやってこない。あきらめた男は、寝息をたてている妻に「ちょっと歩いてくるよ」とささやく。ワープした先は、華やかなネオンが輝く飲食店街。そこに「お兄ちゃん」と、女の子の声が。深夜には、いるはずのない少女だった。男は見え隠れする少女の姿を追って、細くて暗い路地を抜けていく。