わげもん
お知らせ
- 一挙再放送!7/4(火)~7(金)午後1:00から1:49[全4回]BS4K
この番組について
江戸時代、西洋への唯一の窓口となり、いわば国際都市として栄えた長崎。出島に出入りし、オランダとの交易を、通訳として支えてきたオランダ通詞(つうじ)たちは、政治的な交渉にも立ち会い、情報収集にあたるプロフェッショナル集団だった。 嘉永2年(1849)。ペリーの黒船来航まで、残すところ4年。オランダ以外の西洋列強、アメリカ、イギリスなど諸外国の影が年々色濃くなり、長崎は波乱の時代を迎えていた。通詞たちには「早急に英語を学べ!」の大号令が下される。そんな長崎に、通詞だった父の失踪の謎を追って江戸からやってきた青年・伊嶋壮多(いじま そうた)。たぐいまれな語学センスと好奇心を持つ壮多は、名通詞・森山栄之助(もりやま えいのすけ)の英語塾で学ぶことになる。 壮多の周囲では、長崎ならではの密輸事件が起きる、そして、父の秘密を知る老通詞の死。壮多は、唐人の父をもつ芸妓見習いの少女や、剣術自慢の若通詞といった仲間たちと共に、真実に挑む。自らも葛藤しつつ、壮多を懸命に導く森山。親しみやすさと怪しさを合わせもつ謎の男・神頭(こうず)が現れたことで、壮多たちは思いがけない企みに巻き込まれていく。 来たる新たな時代に、おののきつつも心を躍らせる若者たちの冒険が始まる。 【作】宮村優子 【音楽】森悠也 【語り】クリス・ぺプラー 【制作統括】内田ゆき 【演出】盆子原誠 梛川善郎
出演者・キャストほか
いじまそうた 伊嶋壮多 (永瀬廉)
通詞だった父を探すため、江戸から長崎にやってきた。類まれな語学センスと好奇心を持つ青年。通詞の森山と出会ったことで、オランダ語だけでなく英語をも学ぶことに。不思議な魅力を持つ街・長崎で、父にまつわる秘密を懸命に追ううちに、出島の事件にまきこまれる。
もりやまえいのすけ 森山栄之助 (小池徹平)
代々通詞の家に生まれ、その才能を発揮する有能なオランダ語通詞。英語をも身につけようと学んでいる。壮多と運命的な出会いを果たし、その導き手となる。
トリ (久保田紗友)
唐人を父に持つ芸妓見習いの少女。おてんばで三味線が得意。偶然知り合った壮多と親しくなる。
おおたせいじゅうろう 大田清十郎 (浅香航大)
通詞の卵だが語学は苦手。熱くなりやすい性格。剣術は腕に覚えがある。
みしょう 未章 (トラウデン都仁)
トリの友達で、オランダ人を父に持つ青年。大工や荷役などの仕事を請け負い、たくましく生きている。
たきぐちしゅうじろう 滝口修二郎 (平山祐介)
事件の捜査にあたる同心。江戸出身。森山栄之助と親しい。
しらいたつのしん 白井達之進 (宮川一朗太)
長崎奉行所の船掛として、海上での交渉を任されている役人。
えま (浦浜アリサ)
オランダ人の父を持つ女医。産婆役もつとめ、置屋・柳屋でも頼りにされている。
のだりゅうのすけ 野田立之助 (浜田信也)
通詞の名門に生まれ、幼い頃からオランダ通詞会所に出入りしてきた。
すぎはらけいしょう 杉原敬生 (重岡漠)
稽古通詞。お坊ちゃん気質で、通詞の長である父親にくっついている。
きちょう 季蝶 (木月あかり)
柳屋の売れっ妓芸者。豪胆で頼りになる、トリの姉貴分。
しず (紅壱子)
置屋・柳屋を束ねる女将。壮多を住まわせ、仕事を世話してくれる。
レフィスゾーン (リチャード・ヴァン・ローイ)
カピタンと呼ばれるオランダ商館長。出島のオランダ人たちを代表するトップ。
ヤンセン (村雨辰剛)
オランダ商館の勝手方として、オランダ船の交易や出島の出納を取り仕切る。
ラナルド・マクドナルド (木村昴)
捕鯨船から、日本にただ一人やってきたアメリカ人。帰国まで長崎に置かれ、森山栄之助らに英語を教える。
カイ (カリマ剛ケアリイオカラニ)
漂着したアメリカ船ラゴダ号の、乗組員のひとり。
ちゅうや 忠弥 (蟷螂襲)
主にヤンセンの用を務める内通詞。清十郎ら若い通詞に加えて、トリ、未章らとも親しい。
きちじ 吉次 (サンディー海)
国籍も職業もすべてが謎の男。
こうずゆうせい 神頭有右生 (髙嶋政宏)
置屋・柳屋に居候し、医師の真似事やオランダ語を教えるなどしながら、よろず相談を受けている不思議な男。下町の裏事情に通じている。
おおたそうぜん 大田崇善 (本田博太郎)
大通詞。清十郎の父。磊落に見えて、内心は息子の将来を案じている。
すぎはらしょうぞう 杉原尚蔵 (矢島健一)
大通詞。オランダ通詞全体のまとめ役・年番通詞を務める。
いどつしまのかみさとひろ 井戸対馬守覚弘 (石黒賢)
江戸から赴任している長崎奉行。オランダ・清のみならず、外国船との対応を迫られる。
すだちかまさ 周田親政 (武田鉄矢)
長崎に生まれ、赴任してくる代々の長崎奉行の家老をつとめて、その辣腕をふるっている。