【汗の言い分】恋のチャンスに繋がるかも⁉汗はコントロールできる⁉

NHK
2023年6月10日 午前10:30 公開

顔の汗をコントロールする方法とは?
最新技術で検証!汗が新たなエネルギーを生む⁉

もくじ
●汗はどうやってつくられる?ニオイの原因は? ●ワキ汗はなぜ臭う?恋のチャンスに繋がるかも? ●〇〇を圧迫すると汗をかかない!驚くべきコントロール術とは? ●汗が貴重なエネルギー源に⁉驚きの活用法とは?

汗はどうやってつくられる?ニオイの原因とは?

アンチの言い分「ニオイがイヤ!」 汗の言い分「汗は臭くない!」

汗腺は汗を体の外に排出する管で、私たちの皮膚には200万個から500万個あると言われています。

運動などで体温が上がると、脳はその情報をキャッチして、汗腺に汗を出すように命令します。これを「温熱性発汗」と言い、汗の水分が蒸発することで、体の熱を逃して体温を下げることができます。

暑いときに体温調整のために働くのは、全身のほとんどに分布する「エクリン腺」という汗腺。

体温が上昇すると、発汗の準備のために、血液から汗腺へ水分とミネラルが取り込まれます。体にとって重要なミネラルは体に再吸収されるので、汗として放出されるのは、ほぼ水。
つまり、汗は、無臭の水なのです。

実は、汗を臭くしている原因は、皮膚の表面にあるアカや皮脂。それを細菌が分解することで、ニオイ物質が発生し、汗臭いニオイになってしまいます。

つまり、汗をかいて臭くなってしまうのは、アカや皮脂と混ざった汗を放置したからなのです!

ワキ汗はなぜ臭う?恋のチャンスに繋がるかも?

アンチの言い分「ワキ汗は特に臭い!」 汗の言い分「ワキの臭い汗は別の汗」

先ほどは、エクリン腺を紹介しましたが、汗腺にはもう一つ「アポクリン腺」というものがあり、ワキの下などに分布していて、毛穴を通じて汗を出す汗腺です。

このアポクリン腺には、自分の細胞が剥がれ落ちたものが混ざっており、たんぱく質やアンモニア、糖質などが含まれているため、ベタベタで臭う汗になるそうです。

このアポクリン腺は、思春期に発達する汗腺。ここから生まれる汗のニオイは異性を惹きつけるフェロモンになっているという説もあるので、完全に悪とは言えないのです!

〇〇を圧迫すると汗をかかない!驚くべきコントロール術とは?

アンチの言い分「汗を見られたくない!」 汗の言い分「汗はコントロールすればいい!」

”汗をコントロール”とは、一体、どういうことなのか?
解説してくれるのは、汗と衣装の関係を研究している文化学園大学服飾学部教授の佐藤真理子さん。

佐藤さんは「あることをすると、体の一部の汗をコントロールできます」とコメント。

被験者に汗を感知するセンサーを取り付け、気温34度、湿度50%の部屋に入ってもらいました。ワキの下あたりにベルトを巻きつけたときと、ベルトのないときを比べたところ…

ベルトを巻きつけたときは、汗をほとんどかいていないことがわかりました。

下のグラフはセンサーが感知した汗の量を示すグラフです。(縦軸:汗の量/横軸:時間)
ベルトを巻き付けると汗の量が減少していき、ベルトを外すと徐々に増え始めます。

佐藤さんによると、これは「皮膚圧発汗反射」と呼ばれる反射の一種で、京都の舞妓さんなども、帯を締めることで、結果的に汗をコントロールして化粧崩れを防いでいると考えれるそうです。つまり、顔の汗は脇の下あたりを圧迫することで止めることができます!

どうして、汗が止まるのか?
落語で楽しく解説してくれるのは、真打・瀧川鯉斗さん。

つまり、ワキを圧迫すると、汗が蒸発しにくいと脊髄が判断するため、上半身の汗をストップ。その代わりに圧迫されていない下半身から汗をかいているそうです。
帯を締めるときだけではありません。例えば、横になって汗を出したくない部分を圧迫すると、その周辺の汗を止めることが可能です。

また、先ほど解説してくれた佐藤さんによると、
「汗を素早く吸収して乾かす吸水速乾素材などの機能性衣料がおすすめ」だそうです。

汗が貴重なエネルギー源に⁉驚きの活用法とは?

アンチの言い分「大量にかく汗がイヤ!」 汗の言い分「今後、汗が生活を便利にするかも!」

”汗が生活を便利にする”とは一体、どういうことなのか?
解説してくれるのは、汗の活用法を研究している東京理科大学准教授の四反田功さん。

四反田さんは「汗は新たなエネルギー源としても活用できる」とコメント。
汗をしみ込ませた台紙にLEDを繋げると、点滅!

酵素を塗った台紙に汗がしみ込むと、汗に含まれる乳酸を酵素が分解。すると、電子の流れが生まれて発電するそうです。

四反田さんによると
「発汗があれば、電力を十分取り出すことができ、小型の無線通信モジュールとか、リチウムイオン電池とかで動くデバイスも動かせるようになってきている」

つまり、汗は電力を生む新たなエネルギー源なのです!

まとめ

汗のイヤ〜なイメージは変わりましたか?
これからの季節、水分はしっかり摂って、素敵な汗ライフを過ごしましょう!

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