キンボシ西田のココが面白い! 大相撲初場所編

NHK
2024年3月29日 午前9:30 公開

大相撲初場所は、14日(日)が初日です。先場所優勝し、2場所連続の優勝を目指す大関・霧島は、横綱昇進を決めるのか。3場所連続休場している横綱・照ノ富士の状態は?平幕ながら2場所連続で優勝争いに絡んでいる熱海富士は?など見どころが多い今場所、この方はどう見ているでしょうか。「詳しすぎる解説」でおなじみ、お笑いコンビ「キンボシ」の西田淳裕さんに伺います。聞き手は上野速人アナウンサーです。(1月11日 ラジオ第1『マイあさ!』で放送)(※2024年1月13日スポーツオンライン掲載)

霧島「綱取り」達成のカギは


上野速人アナウンサー:

西田さん、よろしくお願いします!今場所は、どこに注目されていますか?

キンボシ西田淳裕さん:

よろしくお願いします!やっぱり大関・霧島の綱取りですよね。僕は、今場所で達成する可能性が高いんじゃないかと期待しています。年始の一門の連合稽古とか、他の一門の連合稽古にも参加した様子を見ていても、調整は順調そうだなと感じますね。

年始の時津風一門連合稽古で充実の表情の霧島

上野:「綱取り」に関しては、霧島本人も、番付発表の時の記者会見で「入ってきた時から目標としていた横綱になる最初のチャンス。1発でつかまえたい」と意気込んでいました。西田さんは、霧島が今場所で決めると感じる強さ、どんな所に感じていますか?

西田さん:霧島は取り組みに隙がない万能型なんですよね。組んで良し、離れて良しで、同じ組むにしても、色んな投げもありますし、外掛けみたいな足技もあります。本当に、攻めのバリエーションが豊かなんですよね。「技の霧島」って、これからどんどん言われてくるんじゃないですかね。

霧島と照ノ富士の三番稽古 (1月9日の稽古総見)

上野:綱取り達成のカギはどこにあるでしょうか。

西田さん:2つあると思いますね。まずは、霧島は幕内に上がってから、序盤5日間で5連勝したことがないんですよね。そして、もう1つは、横綱・照ノ富士に過去10戦全敗と1度も勝てていないんですよ。なので、ポイントは、序盤戦と、終盤の横綱戦ですよね。この2つを乗り切れれば、おのずと優勝に近づくこともできますし、横綱昇進が見えてくるんじゃないかなと思いますね。綱取りということで、プレッシャーがかかると思いますけれども、まずは序盤5日間に是非、注目してほしいですね。

初場所の優勝争いはどうなる?


上野:では、西田さん、優勝争いはどう予想されますか?

西田さん:今場所は、横綱・照ノ富士が戻って来てくれそうなので、その仕上がり次第で状況は変わってくると思います。

稽古総見に臨む照ノ富士

照ノ富士、怪我があって3場所休場が続いていますが、年齢的には32才とまだまだ若いので(痛めている)膝の状況次第ではありますが、まだまだ十分とれますし、得意の右四つになったら、ほぼほぼ負けないという強みがあります。負けるとしたら押し相撲なんですね。なので、その(押し相撲の)貴景勝、大栄翔の仕上がりによって、優勝争いは変わってくるのかなと思いますね。いずれにしても、序盤5日間で照ノ富士が4勝くらいできたら、照ノ富士の優勝が近づくのかなと思いますし、本当にベタなこと言って申し訳ないんですけども、横綱・大関が優勝争いするんじゃないかと思います、すみません(笑)。

互いに押し相撲が持ち味の大栄翔 (左) と貴景勝

上野:とはいえ、西田さんは、先場所までは、誰が優勝してもおかしくないというようなことをおっしゃってました。少し変わってきましたか?

西田さん:そうですね。毎場所、優勝力士が変わっていた「混沌」の時代から「安定」の時代になりつつあるのかと思います。

西田さんの注目は新入幕の大の里


上野:一方で、ここ3場所は、名古屋での伯桜鵬、秋場所と九州場所での熱海富士と、20歳前後の平幕力士が優勝争いに絡んでいます。今場所は、どうでしょうか?

大の里の新入幕記者会見

西田さん:今場所、大の里という新入幕の若手が前頭15枚目に入っています。上位陣とは当たらないので、大の里が優勝争いに絡むのではないかと期待して見てますね。

上野:大の里は、石川県津幡町出身。1m92㎝、183キロという大柄な23才ですね。すごさは、どんなところに感じていますか?

西田さん:まずは、初土俵からわずか4場所で幕内に昇進しているという、とんでもないスピード出世。これ、昭和以降では3位タイのスピード出世なんですけれども、それだけでも実力がわかると思います。日本体育大時代には、2年連続でアマチュア横綱と実績も十分なんですね。

大学時代に全日本相撲選手権で2連覇

そして、番付が上がれば上がるほど、どんどん強くなっていくんですよ。というのも上がれば上がるほど、相手も型ができてますから、それだけ大の里も自分の相撲を取りやすいということなんですよね。相撲関係者と話しても、「大の里は伸びしろしかない」ということで、「未来は明るい」という話に毎回なるので、この「怪物」の幕内デビュー場所は、絶対、見逃せませんね。

上野:去年は、伯桜鵬が「新入幕で優勝」という快挙に迫りましたから、今場所、大の里がどこまで行けるか楽しみですね。

西田さん:はい。僕は、優勝争いに終盤まで絡むと期待しています。

西田さん流 "初場所の楽しみ方"


上野:その他、西田さん流の初場所の楽しみ方は、いかがですか?

西田さん:個人的には、今場所、豊昇龍の弁当が発売されるんですよ。大関に上がると、自分の名前の弁当を作ることができるんですけど、メニューも自分でプロデュースできるんですね。霧島は一足先に弁当が発売されていまして、本人好物の牛カルビをメインにした弁当で、貴景勝はカツをメインにしたりとか、いろいろなバリエーションがあるんですけど、豊昇龍の弁当、どういう弁当なのかなっていうのが、非常に楽しみですね。

上野:西田さん、ズバリ!予想は?

西田さん:豊昇龍、自分で料理も作ったりするんですけど、モンゴル料理のツォイバンといって、肉と野菜を炒めて麺とともに蒸すという、日本の焼きそばみたいなものがあるんです。このツォイバンをよく食べて増量していたということなので、ツォイバンが入っていたら、僕は歓喜しますね。

2004年初場所で販売された力士弁当

上野:実際に食べられなくても、力士の皆さんの好みもわかるからうれしいですね。

西田さん:そうなんですよ。昼頃には、すぐ完売してしまうほど人気なので、国技館に行く際は、早目に買った方がいいと思います。

上野:西田さん、ありがとうございました!大相撲初場所の見どころ、「詳しすぎる解説」でおなじみ、お笑いコンビ「キンボシ」の西田淳裕さんに伺いました。初場所は、東京・両国の国技館で14日(日)が初日です。