うまいッ!
「濃厚なうまみ とらふぐ 〜兵庫 淡路島〜」
初回放送日: 2023年1月23日
ふぐのおいしい季節!とらふぐの養殖が各地で行われ、憧れの食材を、すこし身近にしてくれています。その中で今回は淡路島の「3年とらふぐ」に注目します。 デリケートで養殖のむずかしい魚と言われるとらふぐ。淡路島で養殖業を営む前田若男さんは、独自の方法で、おいしいと評判のとらふぐを育てています。その特徴は、通常よりも1年長く3年育てること。ふぐの健康を守るため、エサの成分や与え方に心を配るほか、いけすにも独自の工夫を施しています。また、冬の淡路島で、ふぐの魅力を知り尽くした料理人たちが提供している、さまざまな絶品ふぐ料理もご紹介します。
出演者
食材ハンター 板橋駿谷 (俳優)
プリプリの食感に、後から口の中に広がるうま味。ぜいたくな味を堪能させてもらいました!質の高いふぐを育てるため、来る日も来る日もふぐと丁寧に向き合う生産者の前田さんの姿には、頭の下がる思いでした。愛情込めて育てた3年とらふぐ、ぜひ食べてほしいです!
地元応援団 田中崇裕 (NHK神戸放送局アナウンサー)
「3年とらふぐ」。文字や映像では目にしてきましたが、味わったのは今回が初めて。味よし歯ごたえよし、南あわじのとらふぐは元気です! やっぱり「兵庫のトラ」は元気でなくちゃ!
ふぐ養殖業者 前田若男
ふぐを育てて30年。独自に研究し、通常の養殖より1年長い3年もののふぐの養殖法を確立。エサの配合やいけすの管理など、今でも味の向上を目指し、様々な試験を続けながら、おいしいふぐを追求しています。
「うまいッ!の秘密」&「ごちそうレシピ」
「うまいッ!」の秘密
質の高いふぐを育てるために前田さんが行っているのが、通常の2年養殖より1年長い、3年をかけて育てること。1年長く育てることで、体重は1.5倍。白子は2倍の大きさになります。さらに、鳴門海峡の早い潮の流れの中で育てることで、身の締まりもよくなるといいます。
ふぐを健康に育てるために大切にしているのがエサ。前田さんは、魚粉ベースにビタミン、ミネラル、タウリン、ウコンなどの栄養素を配合するだけでなく、腹8分目になるよう、ふぐの食いつきを見ながら、与える量を調整しています。
病気にかかりにくくなるよう行っているのが、ふぐと一緒にしまあじを飼うこと。しまあじは、ふぐの体に付く寄生虫を食べてくれるため、病気によるリスクが軽減されるといいます。
「簡単!ふぐだしの天津飯」の作り方
「ふぐだしの天津飯」 ※ふぐ鍋のしめにいただくアイデア料理 <材料>3~4人分 ・ふぐ鍋で残ったスープ:300~400ml ・たまご:5~6個 ・酒:大さじ2 ・塩:2つまみ ・しょうゆ:小さじ1 ・ごはん:2~3杯 ・刻みねぎ:適量 <作り方> 1)卵をといて卵焼きを作り、ごはんの上にのせる。 2)ふぐ鍋で残ったスープをざるでこして、火にかけ、酒、塩、しょうゆを入れて味付けする。 3)水溶きかたくり粉を入れてとろみをつけ、1)のごはんの上にたっぷりとかけて、最後にねぎを乗せる。