うまいッ!
「甘みと酸味が絶妙! 湘南ゴールド〜神奈川・小田原市〜」
初回放送日: 2021年3月29日
鎧塚俊彦さんがほれ込む!鮮やかな黄色いみかんの仲間「湘南ゴールド」▽香りと絶妙な甘みと酸味を生む技▽まさかのうまさ!「炒め物」「から揚げ」「おにぎり」まで登場! 「湘南ゴールド」は、神奈川県が開発した鮮やかな黄色いみかんの仲間。華やかな香り、甘みと酸味のバランスが絶妙です。パティシエの鎧塚俊彦さんもその味にほれ込み、レストランの敷地に農園を作ったほど。タレントの伊原六花さんが取材すると、香りと絶妙な甘みと酸味をを生む生産者の技が!さらに、果肉を生かした「炒め物」、果汁を生かした「から揚げ」、皮を生かした「おにぎり」まで、湘南ゴールドを味わい尽くします!
出演者
食材ハンター 伊原六花
湘南ゴールドは、甘みと酸味が非常においしく、フレッシュな香りも特徴的でした。様々なうまいッ!を生み出す工夫が、浦井さんの感覚と経験と手間ひまによって生み出されていることを実感しました。
地元応援団 関口健 (NHK横浜放送局アナウンサー)
横浜局に赴任して3年経ちますが、湘南ゴールドを口にしたのは初めての経験でした。 そのままでおいしいだけでなく、スイーツはもちろん、炒めものや揚げもの、極めつけはごはんにまで合うなんて、食材としての可能性の大きさもまさに「ゴールド」級です! ありがちな流行歌じゃありませんが、もっと早く出会いたかったです…。
生産者 浦井貫之 (湘南ゴールド農家)
かんきつ類を作り続けて50年のベテラン農家さん。湘南ゴールドが開発された当初から栽培を始め、湘南ゴールド研究会会長を務めていたこともある、湘南ゴールド栽培のパイオニアです。
「うまいッ!の秘密」&「ごちそうレシピ」
「湘南ゴールドの彩り炒め」&「酢豚風鶏から揚げ」&「湘南ゴールドのおにぎり」
【湘南ゴールドの彩り炒め】 ※湘南ゴールドの甘みと酸味を味わい、 湘南ゴールドの黄色、パプリカの赤、 スティックセニョールの緑と、彩りも楽しむ炒め物。 <材料> ・湘南ゴールド:中2~3個 ・豚バラ肉:100g ・キャベツ:200g ・パプリカ(赤):1/4個 ・スティックセニョール:30g ・塩:適量 ・こしょう:適量 <作り方> 1)湘南ゴールドは、食感を楽しむため、 皮ごと5mmほどの厚さの輪切りにする。 2)豚バラ肉を炒め、火が通ったら、 ざく切りにしたキャベツ、細切りにしたパプリカ、 スティックセニョールを加えて、さらに炒める。 3)野菜がしんなりしてきたら、湘南ゴールドを加え、 軽く火を通して、塩こしょうで味を調えれば、 できあがり!
【酢豚風鶏から揚げ】 ※鶏肉を湘南ゴールドの果汁に漬け込み、 湘南ゴールドを加えた甘酢あんが爽やかな味わいの 唐揚げ <材料(4人分)> ・鶏もも肉:800g ・湘南ゴールド果汁:100ml(S玉2個ほど) ・かたくり粉:適量 ・揚げ油:適量 (甘酢) ・酢:大さじ2 ・ウスターソース:大さじ2 ・砂糖:大さじ4と1/2 ・ケチャップ:大さじ1 ・水:大さじ6 ・湘南ゴールド:小1個分 ・かたくり粉:適量 <作り方> 1)鶏もも肉を一口大に切り、湘南ゴールドの果汁に 2時間ほど漬け込む。 2)かたくり粉を付け180℃の油で1分30秒ほど揚げる。 3)甘酢の材料を火にかけ、ひと煮立ちしたら、 薄切りにした湘南ゴールドを入れ、 水溶きかたくり粉でとろみをつける。 4)揚げた鶏肉に、3)の甘酢あんをかければ、 できあがり!
【湘南ゴールドのおにぎり】 ※小田原名物の湘南ゴールドとしらすがコラボしたおにぎり。 <材料(4人分)> ・米:2合 ・しらす:40g ・湘南ゴールドの皮(みじん切り):30g ・塩:適量 <作り方> 1)炊いたごはんを冷まし、 みじん切りにした湘南ゴールドの皮としらすを加え、 混ぜ合わせる。 2)軽く握り、塩をつければできあがり!
「うまいッ!」の秘密
甘い湘南ゴールドを育てるには、葉っぱに日を当てて光合成を活発にさせる必要がありますが、湘南ゴールドの葉っぱは、温州ミカンの半分以下。そこで、生産者の浦井さんは、上に生える枝を切り、横に生える枝を伸ばすことで、葉っぱ1枚1枚にしっかりと日が当たるようにしているんです。
湘南ゴールドは果実に日が当たりすぎると、実の温度が上がり、果肉の水分が蒸発。ジューシーさが失われてしまいます。そこで、浦井さんは、摘果するときに、日陰になるような実を残し、さらに、実が日陰になるような枝をあえて残しているんです。 葉っぱには日を当てながら、実は日陰になるように計算し、甘くてジューシーな湘南ゴールドを生み出していたんです。
収穫したばかりの湘南ゴールドは、甘いのですが酸味も強いので、浦井さんによると80点の出来なんだとか。そこで、貯蔵庫で1週間~10日ほど貯蔵すると、呼吸によって糖よりもクエン酸が多く消費され、甘みが引き立つ湘南ゴールドができあがるのです。