おじさんの初恋は、VR世界の中だった…。
VRゲーム「トワイライト」はサービス終了を迎えようとしていた。直樹(野間口徹)はその終焉を見届けるため、一人ログインする。ホナミ(井桁弘恵)と初めて出会った高台にたたずむナオキ(倉沢杏菜)。そこに直樹が現れ、直樹とナオキはもう会うことが出来ない穂波(坂東彌十郎)とホナミとの思い出を振り返る。やがて、光が全てを包み込み、VR世界は終焉の時を迎えるが―
ホスピスに入ることを決めた穂波(坂東彌十郎)はパソコンとVRゴーグルを持参する。再開されたナオキ(倉沢杏菜)とホナミ(井桁弘恵)の隠しワールドの旅。終着点『世界の終わり』に到達する。そこでは使われなくなったアカウントが光る玉となり浮遊し、死者のように闇へと吸い込まれていた。それを見つめ怯えるホナミ。自らの死を恐れるホナミに対して、直樹(野間口徹)が、ナオキが、語りかける言葉とは?
直樹(野間口徹)と葵(柊木陽太)の努力が実を結び、穂波(坂東彌十郎)と飛鳥(田中麗奈)のわだかまりは無くなる。VR世界の喫茶店でナオキ(倉沢杏菜)とアオイ(井上音生)に感謝を伝えるホナミ(井桁弘恵)。再び隠しワールドの旅の計画を立てる三人。一方、直樹の身の周りにも変化が。加藤(瀬戸芭月)の退職に伴い、送別会を開くことになり、澤田(細田善彦)が意外な選択をしていたことが分かる。
穂波(坂東彌十郎)と飛鳥(田中麗奈)の仲直りを目指す作戦が再び動き始めた。直樹(野間口徹)の新たな作戦は、飛鳥にVR世界に入って貰うというものだった。恐る恐るVRゴーグルを飛鳥に差し出す耕助(前原滉)。逡巡の末、ゴーグルを装着する飛鳥。困惑する飛鳥の目の前に表れたのは、ナオキ(倉沢杏菜)だった。果たして作戦の行方は?
VR世界の高台で、ナオキ(倉沢杏菜)はホナミ(井桁弘恵)に誕生会で仕組んだことを打ち明ける。「怒った?」というナオキからの問いかけに、ホナミ「いいえ全然」と答える。「人生の最後に、心配してくれる直樹さんや葵がいてくれる」と感謝の言葉を続けるホナミ。「娘さんと、話したい?」と再度問いかけるナオキ。頷くホナミ。直樹(野間口徹)は決意を新たにもう一度、穂波(坂東彌十郎)のために出来ることを考え始める。
穂波(坂東彌十郎)と飛鳥(田中麗奈)の親子を仲直りさせるプランが始動した。葵(柊木陽太)の誕生会を利用して親子を再会させようというものだ。普通に招待しても飛鳥は足を運ぼうとしない。そこでデザートのシュークリームを食べた葵が腹痛の芝居をし、穂波から飛鳥に連絡させる。直樹(野間口徹)たちの作戦は上手くいくと思われたが、プランは思わぬ事態に―。
穂波(坂東彌十郎)と飛鳥(田中麗奈)の親子の仲直りを目指す、直樹(野間口徹)と葵(柊木陽太)。二人の前に思わぬ協力者が現れる。飛鳥の秘書・耕助(前原滉)も力を貸してくれることになる。一方、直樹はVR世界にログインし、ホナミ(井桁弘恵)に、葵の願いが穂波と飛鳥の仲直りであることを伝えるが―。
仕事中の直樹(野間口徹)の元に電話が掛かってくる。慌てて自宅へ戻るとそこには葵(柊木陽太)が待っていた。荷物を抱えて家出してきた葵を心配する直樹。腹を空かせた葵にまずはカップ麺を勧める。一方、直樹から葵の報告を受けた穂波(坂東彌十郎)は心配そうな表情を見せる。2つ目のカップ麺を食べようとしたところで、葵は母・飛鳥(田中麗奈)と祖父・穂波のことで口論になったことを語り始める。
「私は死にかけの男です」とVR世界でナオキ(倉沢杏菜)に自らの余命を告げるホナミ(井桁弘恵)。その言葉に現実世界の直樹(野間口徹)も動揺を隠せない。「これで終わりにしてください。静かに死なせてください。お願いします」と頭を下げるホナミに対して、為すすべも無い。そのままVRの喫茶店を立ち去ってしまうホナミ。翌朝、決心を固めた直樹は穂波(坂東彌十郎)の元へバイクを走らせる―。
仲直りをしようと何度も穂波(坂東彌十郎)へメッセージを送り続ける直樹(野間口徹)。しかし、返事は一向に来ない。「あと一日ここで待ってる。来なかったら終わりにしよう」と、最後のメッセージを送る。そんな直樹の元へ穂波から「18時に喫茶店に行きます」とやっと返事が来る。VR世界にてホナミ(井桁弘恵)とついに対面を果たしたナオキ(倉沢杏菜)だったが、「もうVRを止めます」とホナミから告げられて―。