今年、スタートしたミニコーナーです。職業も短歌のキャリアも全く異なる人たちが、毎回一人ずつ登場、上の句と下の句を順に詠んで、連歌のように言葉をつないでいきます。
枡野浩一さんのメッセージ 前に会ったことがある人でも、「はじめまして」の気持ちで改めて接したいみたいなことは、人生にはあると思ってるんです。でもそれ以上に、短歌ってツッコミを入れたくてしょうがなくなるような作品がいいと思っていて、次につないでくれる人が、「何言ってるの」と言いたくなる、そんな気持ちで次の言葉をつなぎたくなるような句にしました。 竹田紗紀子さんのメッセージ 「はじめまして」を何度も言うっていうのは、やっぱり春のイメージですね。春って、芽吹きの季節でもいいし、冬眠から覚める動物たちでもいいし、こう何かが新しく出てくる季節かなって思いました。それらが何度でも「はじめまして」...記事を見る
23年度からスタートした「ことばのバトン」。10月からは、歌人の岡本真帆さんによる新しい発句で再スタートです。どんな人たちが、どんな句をつなぐのか。お楽しみに! 岡本真帆さんのメッセージ 下半期のスタートです。一瞬のキラメキだったり、強烈に胸に焼き付いている瞬間だったり、そういうイメージで作ってみたいと思います。それぞれが、即興で音楽を演奏するような形で繋いでいくじゃないですか。だからこういう打ち水と虹みたいな始まりですけど、進んでいくうちに、たぶん全然違う方にいくんだろうなとも思いますし、それが上の句と下の句で響き合っていくと面白いなって思っています。 盛岡第一高校のみなさんのメッ...記事を見る
今回のシリーズは、第4週選者の岡野大嗣さんが発句を担当。それぞれ、前の人の歌をどう受けとめ、どんな句をパスしていくのか。メッセージも含めて、お楽しみください。 岡野大嗣さんのメッセージ リレーバトンを想像したのですが、バトンって自分が持って走っている時は、あまり存在を意識せずに強く握りしめ一体化しているような感覚です。けれど、次の人に渡す時、相手が半分つかんだ時に、ひとつの生き物のように急に自分から離れていく感じがします。その瞬間が尻尾のようだなと。 岩下尚史さんのメッセージ 私は、いつもここ一番という時にしくじります。ですから渡していただいたバトンも、取り落としてしまうと思います...記事を見る