あなたが気になる“あの事件”の裏には、かならずもう一つの物語がある。
初回放送日:2024年2月9日
事件はニューヨークの空港で起きた。離陸に向けた航空機の中で、韓国の財閥三世の副社長が、乗務員のナッツの出し方を不服として航空機を搭乗ゲートにリターンさせ、チーフ・パーサーを機内から降ろしたのだ。後に“ナッツ姫”と呼ばれた副社長の行状は韓国の人々を怒らせた。その背景には、社会的経済的に地位の高い人が横暴な振る舞いをする“カプチル”という構造的な問題があった。韓国独特の階級社会に闘いを挑む人々の物語。
元大韓航空副社長チョ・ヒョナ 航空会社を経営する財閥グループの創始者の孫。機内での横暴な振る舞いが広く報じられ、記者団を前に謝罪に追い込まれた。
元チーフ・パーサー パク・チャンジン 引き返した航空機から降りるよう命じられた。事件後も会社に残り、オーナー一家と闘う道を選んだ。
大韓航空従業員や市民によるオーナー一家の退陣を求めるデモ 基本的人権の保障も訴えた。
動画:AFP/アフロ
映画「接戦:甲乙戦争」 ある製薬会社の会長が運転手に暴言を浴びせた事件を元にしている。ナッツリターン事件をきっかけに、立場が上の人の横暴な振る舞いを問う映画やドラマが多く作られた。
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