クイズ#ふつうアップデート 大学SP(2)

NHK
2023年10月6日 午後4:29 公開

前回に引き続き、「クイズ#ふつうアップデート」企画の後編。関西の私立大学・立命館大学を舞台に大学生や研究者の活動や取り組みからクイズを出題し、世の中の「ふつう」をアップデートするヒントを考える。

<番組の内容>

▶︎「車いすは地味なのがふつう」をアップデート

▶︎「疲れは目に見えないのがふつう」をアップデート

▶︎産業社会学部・永野ゼミが開発した「60歳からの人生を体験するすごろく」

▶︎映像学部・望月研究室が製作した「おしゃべりなサラダ」

▶︎誰もが遊べるおもちゃを学生が製作

▶︎マイノリティーの知られざる歴史が眠る生存学研究所に潜入取材

▶︎モーニングルーティン〜菜桜(なお)さん〜

<出演者>

ベッキー(タレント)

アルコ&ピース(お笑いコンビ)

あの(タレント)

望月茂徳(立命館大学映像学部・教授)

門前美樹(立命館大学大学院映像研究科・大学院生)

中濱佑太(立命館大学映像学部・大学生)

レモンさん(番組MC)

玉木幸則(番組ご意見番)

あずみん(番組コメンテーター)

<VTR>

2週連続クイズ企画の後編! 前回は、聴覚障害や視覚障害の学生だけが通う、日本で唯一の国立大学を大特集!

みなさんもクイズに挑戦して、世の中の「ふつう」をアップデートしていきましょう!

きょうの舞台は、関西の私立大学、「立命館大学」。第1問は、こちらの車いすから! 車いすを操作すると…

(♪)

ここで問題! この車いすの名前は、ズバリ何? ヒントは、アルファベット2文字。あのさん、10秒でお答えください!

<スタジオ>

あの:これ、音楽使っているから…DJ!

<VTR>

正解は、「車いすDJ」あのさん、お見事!

車輪の内側にセンサーがついていて、車いすを操作すると、

スピーカーから音楽が流れる。

開発したのは、デジタルアートの研究をしている望月茂徳教授。

車いすダンサーのパフォーマンスに衝撃を受け、車いすDJを開発。

「車いすは地味なのがふつう」を、「カッコいい」にアップデート!

第2問! こちらは森本陽加里(ひかり)さん。小学生の時、発達障害のひとつ、ASD・自閉スペクトラム症と診断された。

チャイムが耳に刺さったり、突然の時間割変更で、パニックになったり、学校がつらくなり、不登校を経験したことも。そんな森本さんが開発するのは…

このアプリになります。

学生や生徒に向けたこのアプリ、その日の体調を5つの中から選ぶだけで、あることが測定できるという。

ここで問題! このアプリ、ズバリ何が測定できる? ベッキーさん、お答えください!

<スタジオ>

ベッキー:さっきの問題がよかった! 何が測定できるか? 血糖値!?

<VTR>

正解は、「疲れ」。ベッキーさん、残念!

このアプリで毎日体調を記録していくと、疲れの浮き沈みが可視化。

数値が高い状態が続くと、「そろそろ休みましょう」とアプリから通知が届く。

さらに、親や先生など、自分の状態を知らせたい人に、シェアできるという機能も搭載。

「疲れは目に見えないのがふつう」を、「見える」にアップデート!

森本「頑張りすぎてポキッと折れちゃうとか、一週間学校に行けなくなっちゃうということが自分の経験としてあったので」

第3問! 産業社会学部・永野ゼミの研究から! この日、70代の高齢者4人に学生が関発したゲームを体験してもらった。

女性「サイコロ、いち!」

学生「株価が上がる。2万円もらう」

こちら、その名も「60歳からの人生を体験するすごろく」。病気や死など、老後に訪れるライフイベントを経験しながら人生の終末期について、みんなで話し合うのがねらい。そのため、ふつうのボードゲームにはあまりない仕掛けが…学生に注目!

学生「家族が救急搬送され付き添う。私のほうから○○させていただくので」

ここで問題! このあと、学生は何をするでしょう? アルコ&ピースさん、お答えください!

<スタジオ>

平子:え?

酒井:私のほうから何々するので…

平子:私のほうから、補填(ほてん)?

<VTR>

正解は、

学生「私のほうから質問させていただくので、答えていただきたいなと思います。もし意思決定ができなくなった時に、自分に代わって意思決定してほしい人はどなたかいらっしゃいますか?」

みきこ「そうですね、います。きょうだいで、いちばん下の人にお願いします」

人生の終末期は、身近な人に相談しづらい。そんな悩みの声からゲームで機会を作ろうと考えた。

永野准教授「『死』のこととかケアのことってなかなか話す機会がないので、そういうことを、ゲームを通して家族とかご友人で知っていただく、共有する場面を作れたらいいのかな、と思ったりしてます」

<スタジオ>

レモン:ということで、あのちゃん、正解です。

あの:やった

酒井:まずは今週あのちゃんからスタート。

レモン:どうですか。アルコ&ピース。

平子:実際直面する問題ばかりだったので、老いると必ずいろんな問題が直面して、だけど我々は自分にはそれはこないだろうと思いながら生きているんですよね、だからまだ今一度、自分の中でそういった直面する問題の…

レモン:すいません、完全にバリバラの玉木さんのポジションを狙っていらっしゃるでいいですか?

平子:そのポジションですよ、僕が一番欲しいのは。

玉木:どうぞどうぞ

レモン:あずみん続いては?

あずみん:はい、映像学部の研究室にお邪魔しました。

<VTR>

こちらは、映像学部・望月研究室。デジタル技術を駆使して、人と人とをつなぐ作品を製作している。

例えばこちら!

先生「おしゃべりなサラダです」

その名も、「おしゃべりなサラダ」。野菜にセンサーを刺して、包丁で切ると… 

野菜「甘くておいしいよ」

野菜がしゃべった~!

これは、野菜が苦手な子どもたちが、楽しく食べられるようにと開発された。

そのため、セリフにこだわりが!

例えば、レタスは…

レタス「シャキシャキしてこうぜ!」

さらに、キュウリは…

キュウリ「ホントは○○○になりたかった! ホントは○○○になりたかった!」

ここで問題! キュウリは何になりたかったのでしょう?

<スタジオ>

酒井:もらいました!

レモン:それでは一斉に回答をお出しください、どうぞ。

ベッキー:ズッキーニ! なんかキュウリよりは。ズッキーニ。

平子:3文字だったんですよね。キュウリのいいイメージ? ポジティブが膨らんだって思ったから、メロンっていうところになんか。

レモン:あのちゃん。

あの:中村アンさんです。

平子:みんなそりゃそうだよ。

あの:みんななりたいじゃないですか。

酒井:野菜から審査してくれよ。

<VTR>

キュウリ「ホントはバナナになりたかった! ホントはバナナになりたかった!」

「ホントはバナナになりたかった!」でした!

<スタジオ>

ベッキー:惜しい!

レモン:というわけで全員不正解!

ベッキー:惜しい!

酒井:惜しいなあ。

スタジオに望月教授と学生たちが登場! どうしてこのセリフになったの?

望月:子どもと一緒に考えたんですね、野菜苦手な子が、「野菜の気持ちになって考えてみたらどうかな」って聞いたら、このように答えたんです。

ベッキー:かわいい。

続いて、学生が作ったおもちゃを紹介!

その名も「ピカリム」。平子さんとあのさんが体験!

平子:いやいや、柔らかいな、ソフトな素材。

(ピカリムの音)

平子:あれ?鳴いてる。

ベッキー:何に反応してるんだろ。

レモン:子供の気持ちになって遊んでください。

あの:2個の音が、聞こえました。

(ピカリムの音)ニャイ

平子:あのちゃん、これだよ。

あの:これも?

平子:一緒に奏でようか。ゲゲゲロ、ゲゲゲロ、ゲロチュー

平子・あの:ゲゲゲロ、ゲゲゲゲーロチュー

あの:楽しいね。

平子:楽しいね。

レモン:門前さん、これはズバリどういうおもちゃなんですか?

門前:これは、障害があるとかないとか、年齢が高いとか低いとか関係なく、みんなで遊べるおもちゃを目的として作ってて。かわいいじゃないですか。ポンポンとか、触ってみたいなって思ったりするように心がけてます。

<VTR>

実は、障害のある子どもや、その親にはこんな悩みが…

上肢と下肢に障害のある子の母「手が使えないので、小さいころからおもちゃ屋さんへ行っておもちゃを買おうと思っても遊べるおもちゃがない」

双子の姉が自閉症の母「ちょっとしたルールでも理解するのが難しい。だんだん成長していって、一人は実年齢とともに成長しているので、楽しくなくなって小さい子の遊びにがんばってつきあうって感じになっている」

障害のある子とない子が一緒に遊べるおもちゃが少ない? そこで…

女性「こんにちは~!」

5歳から12歳の障害のある子どもと、そのきょうだいに、門前さんが作ったピカリムで遊んでもらうことに。

学生「一緒にやってみたら」

(触る鳴く箱)

車いすのしのさんと、あささんが楽しんでいると…

子どもたちが集まってきた! あいりさんも興味津々!

学生「めっちゃうまい」

続いて、中濱さんが作った太鼓のおもちゃ。太鼓をたたくと、目の前の画面に花火があがる!

(♪叩く⇒花火)

あいりさん、今度は輪に入らない。

「あいりちゃん行こうって言ってるんだから行ってみたらどうなの?」

あいり「うるさい」

実はあいりさん、聴覚過敏のため、特定の音が苦手なんだそう。

番組スタッフ「太鼓の音がいや? それとも花火の音がいや?」

あいり「太鼓」

「耳からの情報とかは入りづらいんです。目で見て楽しめるものが一番うれしいなと思いました」

そこで、望月さんからアップデート案が。

望月「音のしない太鼓とか、あるいは、○○○をたたくと花火が出るとか。」

ここで問題! 望月さんは、太鼓の代わりに何をたたくと言ったでしょう? ヒントは、「夏の風物詩」

<スタジオ>

レモン:一斉に回答をどうぞ! アルコ&ピースさん。

酒井:ビーチボール!

レモン:きた!

酒井:夏の風物詩で、たたいても音鳴らないんじゃないかっていうのと。

平子:カラフルで楽しいしね、見た目の印象も。

レモン:ベッキー

ベッキー:スイカ!

レモン:なぜそう思ったんでしょうね。

ベッキー:だって同じように棒のようなものでたたく夏の風物詩って、もうスイカしか出てこない。

レモン:あのちゃんは?

あの:TUBEさん。

平子:前田さんをたたくってこと?

あの:風鈴かTUBEさんしか浮かばなくて、風鈴割れちゃうから、TUBEさんかなと。

ベッキー:風物詩っていうのも失礼っていうか、一年中活動されてるからね。 

正解はこちら!

中濱:スイカです。

酒井:スイカ!!

ベッキー:あ~夏休み~!

レモン:ベッキー正解! やっと正解! 望月さん、なんでこれスイカなんですか?

望月:実は、太鼓には、このセンサーがついていて、振動を検知します。そのため、太鼓の振動をとることもできますけど、

望月:スイカにつけてポンとたたくと、音はそんなにしないけれども振動を検知して、花火が出る、そういうアイデアもあるんじゃないかなということでした。

レモン:中濱さん、太鼓の音をいやがる子がいるって予想してたんですか?

中濱:いえ、予想できていなかったですね。光と音の反応があると子供たちわかりやすいよっていうお話を聞いていたんで、今回作ってみたんですけど、音が苦手な子がいたっていうのは、見せて初めて知りましたね。

レモン:門前さん、今後、どういう感じでアップデートしていこうと。

門前:いろんな障害のある、例えば目が見えない子だったら、触覚だったりに訴えかけることでその反応がわかったりとか、体験の選択肢だったりとか、いろんな種類を作って、それを体験してもらえるようにしていきたいなと。

<VTR>

続いての舞台は「生存学研究所」やってきたのは、

玉木「ここが立命館大学 生存学研究所です」

玉木さんが向かったのは、マイノリティーの知られざる歴史が眠る研究施設。

大谷・川端「こんにちは~!」

こちらは、大谷いづみ所長と、川端美季准教授。

早速、案内されたのは…

玉木「お~! いっぱい本がある。すごい本ですね」

大谷「全部で2万冊くらいの本があります」

玉木「すごいですね」

ここには、福祉や障害学などの専門書が2万冊もある! これだけの資料がそろうのは、日本でこの大学だけ!

この研究所を立ち上げたのは、社会学者の立岩真也さん。「生存学」という学問を提唱した。

生存学とは、障害者など、埋もれがちなマイノリティーの小さな声を拾い上げるのが研究の土台となっている。今では入手困難な、古い資料を全国から集めて、社会をより良くするヒントを考え、発信している。

大谷「今までのアカデミズム(学問研究)は、そういったその個々人の歴史っていうものに注目してこなかった。それを1つ1つ拾い集めることによって、この社会をよくしていくために研究の形にしていく」

そんな研究に必要不可欠だというのが、こちらのファイル。1950年代以降の、障害者団体や患者会の会報など、超貴重な資料がずらり! その数なんと1万3千点以上!

玉木「僕もこんな資料、いっきに置いてるところ、見たことない」

その中から、玉木さんに見てもらいたいという資料が。

川端「『営団地下鉄7号線にだれでも乗れるエレベーターを』、という資料のようです」

これは、東京の地下鉄にエレベーターを設置してほしいと呼びかけた、1980年代のビラ。 今では、地下鉄の駅にエレベーターがあるのが「ふつう」。しかしその背景には、車いすユーザーたちの知られざる闘いがあった…。

ふつうに地下鉄に乗りたい ~エレベーター アップデート物語~

かつて、日本の公共交通機関は、歩ける人が利用することを前提に設計されていた。それに異議を唱えたのが、障害のある人たち。

先ほどのビラを作った猪野千代子さんもそのひとり。猪野さんは、17歳で全身まひに。生活のすべてで介助が必要なため、施設で暮らしていた。37歳の時、町で普通に暮らしたいと施設を飛び出し、東京でひとり暮らしをスタート。しかし、大きな困りごとが…。

それは、電車に乗れないこと。

大谷「施設にいくら出ても自分の家だけにいたんだったら、社会に出ていくことでも何でもないわけで、やっぱり外に出ていく人とつながる。それをこの方は求めていた」

猪野さんの手記に、当時の駅員とのやりとりがつづられている。

「車いすは自転車と同じだから、乗せるわけにはいかない…と乗車拒否をされました」

そこで猪野さんは、駅のホームの段差解消や、エレベーターの設置を街に出て訴えた。

「エレベーターさえあれば、危険な思いをしなくても、地下鉄に乗ることができます。みなさんも一緒に、声を上げてください」

そして、1991年。現在の東京メトロ南北線に待望のエレベーターが設置。猪野さんたちの訴えがアップデートにつながった!

しかし、当時の新聞の見出しは…

「障害者らに親切な地下鉄」

「エレベーター各駅に設置」

大谷「メジャーな記録としては、エレベーターが設置されました、っていう記事になったりとか、そこに至るまでの間に何があったのか、表の歴史の中には浮かび上がってこない。研究所が集めてそれを反映させていく。新しい生存の技法の歴史というか、それを私たちはやっている」

<スタジオ>

レモン:玉木さん、行ってみてどうでしたか?

玉木:実は、当事者の声を残してるところってあんまりなくて。あそこまでに行くまでに何があったのかって言うことを伝えていくっていうことが大事なんかなっていうことがわかった。

実は猪野さんは、車いすユーザーのためだけでなく、「だれもが安心して利用するために、エレベーターを設置してほしい」と訴えた。

ここで最終問題! こちらのハテナに入るのは、誰と誰? 1つ当てると1ポイント、2つ当てると2ポイントが入ります。

酒井:チャンスクイズ!

ベッキー:チャンス、チャンス!

酒井:平子さん、チャンス!

レモン:まずはアルコ&ピース!

平子:子供や老人だと思うんすね、ここ迷ったのが、ベビーカーとかもうちょっと絞った答えかなと思ったんですけど。

レモン:それではあのちゃんお願いします。

あの:おじいちゃんたちや妊婦さん。

一同:はは~。

酒井:あてにきたぞ! おい。あのがおい!

平子:ここ、がっぷり四つですねえ。

酒井:いいねえ、盛り上がってきた。

ベッキー:みなさんこちらにご注目ください。この文字数、こっちのほうが長いですよね。私は3文字5文字と。正解はこれだ! ご老人やベビーカー。

レモン:おお~! 

酒井:ベビーカー使ったね。

ベッキー:使いました。

正解は…

あずみん:答えはこちらです。お年寄りや妊婦さん。

レモン:あのちゃん正解です!

酒井:まさかの!?

あの:イエス、イエス、イエス! やったー

レモン:ということで優勝はあのちゃん~~~!

あの:いえーい!

酒井:すげー。

レモン:すごい逆転優勝。

あの:やったー逆転。

酒井:まくったねえ。

あの:こういうので勝ったことないんで。(笑)

酒井:よう勝ったね。ほんとに。

あの:うれしかったです。

レモン:アルピーのお二人どうですか?

平子:バリバラっていう番組、何をいまさらこんな当たり前のこと特集してんの?何をこんな映像を垂れ流してんの?周知の事実じゃん、っていうそんな時代が来ることが最終目標なのかな。

レモン:たぶん、次週からは、平子さんが玉木さんの席に座る…

平子:さまざまな形のアップデートが必要です。

玉木:僕があっちに…

モーニングルーティン~菜桜さん~

※この記事は2023年10月6日放送「クイズ#ふつうアップデート『大学SP②』

」を基に作成しました。情報は放送時点でのものです。