生きものたちの“恋のお作法”スペシャル 制作ウラ話

NHK
2023年12月10日 午後8:00 公開

「ダーウィンが来た!」は NHK プラスで配信します!

◎制作こぼれ話「もはや芸術!ニワシドリ 究極のお作法」

今回、登場したニワシドリの仲間たち。メスにアピールするために、それぞれ個性豊かな作品を作っていて本当にすごかったですね~。恋への探求が生み出した、まさに芸術!

ちなみに、これらの作品は専門用語では“あずまや”と呼ばれます。色々な種類がありますが、オオニワシドリやキバラニワシドリなどが作る「アベニュータイプ」、チャイロニワシドリやカンムリニワシドリなどが作る「メイポールタイプ」の大きく2種類に分けられます。ニワシドリのオスたちは子育てには参加せず、日々、”あずまや作り”に精を出すんです。

でも、どうして恋のために大がかりな“あずまや”を作るようになったんでしょうか。専門家の方に聞いてみると、まだわかっていないことも多いようです。ニワシドリたちが暮らす熱帯地域は食べ物が多い豊かな環境なので、オスは子育てに関わらずに求愛に集中することができたからではないか、と考えられるとのことです。

立派な“あずまや”を作るものが求愛に成功して、長い歳月の間にその恋の競争が繰り返されてクオリティーがどんどん高まっていく…生きものたちの恋の世界の奥深さを感じます。長年ニワシドリを研究されてきた江口和洋先生、上田恵介先生、このたびは取材にご協力いただきありがとうございました!

オオニワシドリの作品

キバラニワシドリの作品

チャイロニワシドリの作品

カンムリニワシドリの作品

◎編集の現場から「ヒゲじいのダジャレは誰が考える?」

今回は、NHKがイギリスBBCと3年をかけて制作した「恋する生きものたちの挑戦」という番組をもとに編集していて、生きものたちの映像は豊富です。しかし、ダーウィンが来た!を制作する上で避けて通れないものがあります。それが“ヒゲじいのダジャレ”です。

 「ダジャレは誰が考えているの?」とよく聞かれます。―ズバリお答えしましょう。それはディレクターやプロデューサーといった編集に関わる人たちが必死に考えているんですね~。

うまく物語の趣旨を捉えて気の利いたダジャレを考えるのは大変ですが、楽しいお仕事。ちなみに私は昼食中、帰宅途中、はたまた入浴中に…ずっとブツブツ言いながら考えていました。

 今回、登場したダジャレはキシダグモから。

うーん!キシダグモはとにかくプレゼントセント、子孫を残セン!トいうことですなあ。

味わい深いですね~。これは編集担当者がナイスアイデアをくれました!

一方、私が一生懸命に考えたダジャレは、あえなく不採用になってしまったのでした…どんなダジャレを考えたのか?恥ずかしいのでヒミツです。

ヒゲじいの登場シーン

◎ディレクターのお気に入り「オスがメスを追い払う!?オウギハチドリの驚きのお作法」

今回、登場したオウギハチドリ。喉元の紫色がキレイですよね。オウギハチドリのオスは、1日に必要な量の2~5倍もの蜜を縄張りに確保してメスを引き付けます。しかし、縄張りに侵入してくるライバルはたくさん。多くの蜜を守れることがオスの強さの証なんですね

オウギハチドリ

ライバルを追い払うオス

ここまででも面白いのですが、特に私が驚いたのは、オスがせっかくやってきたメスを追い払ってしまうシーン。「多くのメスと結ばれたいオスは、基本的に来るもの拒まずなのでは?」という私の固定観念が打ち破られました。専門家の方に聞いてみると、オスはメスをあえて追い回すことで自分の能力をメスに示していると考えられるとのことで、大変驚きでした。生きものたちの世界は不思議であふれている。そう、改めて感じたのでした。

ディレクター 野口大心

☆ブログ担当スタッフから☆

世界各地の「恋のお作法」がギュッと凝縮された回、野口ディレクターがいろんな研究者に徹底的に取材して「お作法」の意外な側面に迫りました。いやーしかし、ダジャレの話にも出てきたキシダグモのオスの命がけの恋、スゴかったですねえ。