「生きものの不思議を解き明かせ! 子ども研究者スペシャル」制作ウラ話

NHK
2023年11月12日 午後7:56 公開

◎制作こぼれ話 「予想をはるかに超えてきた!子ども研究者の実力」

今回の番組は、子どもたちの「夏休みの自由研究をお助けする」をコンセプトにスタート。小学生から高校生までを対象に、お助けしてほしい研究を募集したところ全国からたくさんの応募がありました。応募してくださった皆さん、ありがとうございます!その中から今回は2人の小学生を取材することに。

応募内容から大体どんなことを調べているのかは分かっていたのですが、実際に本人に会い、くわしく話を聞いてビックリ。「え?ちょっと待って!小学生の自由研究ですよね? そんなことまで調べているの? こんなにデータを集めているの?」しかも話のロジックが実に明快。研究テーマ、問題提起、仮説の設定、独自の調査方法、実験結果の解析、問題点の反省などなどすべてが論理的でこちらは目を白黒させるばかり。皆さん本当に小学生ですか? 自分が小学生の時は絵日記を書くのさえ四苦八苦していたのに・・・。

専門家のもとを訪れ、実験結果を検証してもらう時も 子ども研究者「私はこう考えているんですが、先生どう思いますか?」 専門家「そのデータを見る限りその仮定は正しいですね」。小学生が博士と対等に堂々とディベートしているんです!その様子を目の当たりにして、再び本当に小学生ですよね?と心のなかで突っ込まずにいられませんでした。そんな子ども研究者たちですが、研究対象としてだけではなく、「本当に生きものが好き」という気持ちが、表情や言葉からあふれていました。将来の夢は、皆さんやはり生きもの関係の研究者になることだそうです。昨今日本の子どもたちの理科離れが懸念されていますが、まだまだ有望な次世代の研究者たちは全国にいる!と確信しました。

セミの研究者と対等に討論

サワガニの研究者と専門用語が飛び交う

◎撮影の現場から

子ども研究者の皆さんの取材はもちろんご両親を介して行っていましたが、予期せぬ難題が!子どもたちは平日は学校があるので、撮影時間が取れるのは土日祝日のみ。しかし休みの日は休みの日で朝から夕方まで、塾、習い事、クラブ活動などで予定がパンパン。「すみません、土曜日の午前中2時間なら空いています。」と、まるで売れっ子の芸能人のようにスケジュールが超タイト。今時の小学生は忙しいんですね。さながらタレントのマネージャーのように予定を調整してくださったご両親には、本当にお世話になりました。実際に撮影の際にも一緒に付き添っていただきました。子どもたちがのびのびと研究に打ち込めるのは、ご家族のサポートがあればこそなんですね。

◎家庭の中で生きものを撮影するには?

今回はサワガニの産卵を見届けるため、ご自宅に定点カメラをおよそ5か月間、設置させていただきました。

通常生きものを無人で撮るカメラは、センサーが動きに反応して作動する仕組みです。しかしそれでは、サワガニが少しでも動けば作動してしまい、産卵以外の映像データが膨大に撮れてしまいます。さらにサワガニの水槽はリビングに置いてあるので、ご家族のプライベートの様子がすべて映ってしまうのも悩ましいところでした。いろいろと考えてたどり着いたのが、子ども研究者がボタンを押すと撮影開始。やめるときもボタンを押すだけというシンプルな操作機構の定点カメラシステムでした。これだとご家族が撮って良いタイミングで撮影ができます。さらにカメラが2台シンクロしているので、サワガニの様子とそれを見ている子ども研究者の表情が一度に撮れるんです。朝起きてサワガニの様子を見ながら撮影開始。「今日も変化はありません。」など、毎日報告を兼ねて撮影してもらいました。この定点カメラシステム、実はバイクの前後につけるドライブレコーダーを改造して製作。機会があればまた別の生きものの撮影で登場するかもしれません。

ディレクター 松尾知明

☆ブログ担当スタッフから☆

今回私も少しロケをお手伝いしたのですが、本当に子ども研究者のみなさんの探究心と質問力はすごいなぁ~と思いました。専門家の大人たちに臆すること無くどんどん質問していく姿に、将来の研究発展への希望を感じました!そして、そんなこども研究者たちと熱い議論を重ねて、文字どおり汗水流しながら(ロケが夏だったので)撮影方法を試行錯誤していた松尾Dの番組愛にも感動しました…!

↓そんな松尾Dの頑張りをぜひNHKプラスでもう一度チェックしてみてください~!↓

ダーウィンが来た!はNHKプラスで配信します。配信期限 11/19(日) 午後7:57 まで※別タブで開きます

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