英雄たちの選択
日本の運命を決めた「選択」に迫る!
2023年8月29日(火) 更新
家康が師とした王 〜漢・初代皇帝 劉邦〜
紀元前202年に秦を滅ぼし漢王朝を樹立した劉邦。中国を統一した初代皇帝の統治は徳川家康も天下取りのお手本にしたといわれる。中国における理想の君主の原型を探る。 紀元前202年に秦を滅ぼし漢王朝の初代皇帝となった劉邦。農民から身を起こし、中国統一を果たした稀代の英雄だ。その半生を記した『史記』は徳川家康も愛読し天下取りのお手本にしたといわれる。金も力も持たない劉邦になぜ広大な中国の統一が果たせたのか。劉邦と覇権を争ったのは性格も出自も対照的な猛将、項羽。四面楚歌で知られる垓下の戦いまでの4年間の激闘を通して、中国人が理想とする君主像の原型を探る。
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ギャラリー
- 劉邦(前256/247―前195)。秦末の動乱に挙兵し、前206年、秦を滅ぼす。さらに項羽との争いに勝ち、前202年に皇帝となり、漢王朝の始祖となった。
- 漢王朝を樹立した劉邦を徳川家康は天下取りの師と仰いだ。
- 劉邦と関羽。劉邦(左)と関羽(右)は秦滅亡後の中国統一をめぐり覇権を争った。
- 劉邦の中国統一事業を記録した司馬遷の「史記」。家康は愛読した史記をはじめ中国の古典書を「群書治要」として編纂し、家臣に政治を行う者の心得として学ばせた。