英雄たちの選択
日本の運命を決めた「選択」に迫る!
2023年8月29日(火) 更新
帰ってきた探偵 〜江戸川乱歩 ミステリー復活の闘い〜
大正から昭和にかけ人間の闇をみつめる探偵小説で一世を風靡した江戸川乱歩。しかし戦争へと向かうなかで多くの作品が発禁に。ミステリー復活のため起死回生の決断を下す。 今年デビュー100周年を迎えた作家・江戸川乱歩(1894-1965)。大正から昭和にかけて、最新科学を取り入れた謎解き、人間の闇を見据えた探偵小説によって一世を風靡した。しかし、日本が軍国主義へと傾斜していくなかで乱歩作品の多くは検閲によって発禁処分とされた。表現の自由が奪われ探偵小説は風前の灯に。戦後、焼け野原の東京に戻った乱歩。そこでミステリー復活のため起死回生の決断を下した。
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ギャラリー
- 江戸川乱歩(1894-1965) / 提供:立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター
- 大正から昭和にかけ、人間の闇を見つめる探偵小説で一世を風靡した。しかしスキャンダラスな作品は軍国主義が高まるなかで政府当局から危険視され、発禁処分を受けた。
- 旧江戸川乱歩邸に残された2万冊の蔵書。自然科学から人文科学まで幅広い専門知識を作品執筆に活かした。
- 戦時中、表現の自由を奪われた乱歩。焼け跡に帰ってきた乱歩はプロデューサーとして探偵小説の復活に力を注いだ。 / 提供:平井憲太郎