食べ物の好き嫌いは味や食感だけでなく、誰と食べるのかも影響します。トマト嫌いだった子供がトマト好きになったのは、大好きな保育園の先生が目の前でおいしそうにトマトを丸かじりして見せたことがきっかけだったり。何歳になっても好き嫌いを克服できる機会や可能性はあります。また、正しい箸遣いのマナーも重要。「箸育(はしいく)」を通じて食にきちんと向き合うことの大切さを、医学博士・本多京子さんがお話しします。
食べることや料理をすることで、ふと思い出したり新たに気付くことがたくさんあります。「食」は単に胃袋を満たすだけではなく、心を豊かにしたり生き方そのものにも影響を与えます。調理の工夫では「段取り力」が自然と身に付き、生活リズムや心を整えることにも役立つといいます。長年、健康と栄養情報についてわかりやすいアドバイスを発信してきた医学博士・本多京子さんが、食べ物の記憶と結びつく思い出について語ります。
古事記に描かれている神々はずいぶんと穏やかな印象を与えますが、古代の人々は疫病など不都合なことに直面すると、それは神の仕業だと考えて恐れました。神を鎮めるためにさまざまな手段を講じることになります。風土記には何とか神に人間側の要望を受け入れてもらおうと条件交渉する話も伝えられています。最終回は神の存在に振り回され、その扱いに腐心しながらも神の声を聴き、その意思に寄り添おうとする心を読み解きます。
こころをよむは、文学・美術・映画など、各分野の第一人者が、現代人が抱える、老い・家族・環境など、さまざまな問題をストレート・トークで分かりやすく読み解いていく番組です。