澤村美幸さん(和歌山大学准教授))の「方言と日本のこころ」(全13回)の、第2回と第3回は、音楽著作権などのため聴き逃し配信期間が短くなっております。ご了承ください。
「関東大震災」から100年が経ちました。今回のシリーズではこの震災を経験した文豪たちにスポットをあてます。当時、書籍や雑誌、詩歌などに多くのすぐれた作品が残されいて「災害文学」とも呼ばれます。東京学芸大学名誉教授・石井正己さんが集めた45人の文豪が書いた体験や復興の展望を紹介し、やがて来ると言われる首都圏直下地震や南海トラフ地震と向き合う知恵を学びます。第1回は東京の本所、深川での被災の記録です。
近年、消滅しかけている地元の方言を記録するため文学作品などの名著を方言に変換して残そうという試みが行われています。キリスト教の聖典である「新約聖書」を岩手県・気仙地方の方言に置き換えた作品や、松尾芭蕉の「奥の細道」を山形県・尾花沢弁にした作品など、実際に朗読音源を聴きながら和歌山大学・澤村美幸准教授が解説します。澤村さんはこうした試みでは、純粋に方言の持つ味わいを楽しむこともできるといいます。
近年、関西方言由来の言葉が若い世代を中心に全国に広がっています。例えば「すごくおいしい」を「めっちゃおいしい」と言ったり、「しんどい」「~してもろて」「知らんけど」などが親しい友人の間でよく使われます。動画サイトやSNSでもよく見かけるこうした言葉には、関西方言だからこそ表現できるニュアンスがあるといいます。方言で遊ぶ若者たちが増えている背景について、和歌山大学・澤村美幸准教授が解説します。
こころをよむは、文学・美術・映画など、各分野の第一人者が、現代人が抱える、老い・家族・環境など、さまざまな問題をストレート・トークで分かりやすく読み解いていく番組です。