「番地のなかった街で 在日コリアン2世“最後の語り”」
初回放送日:2020年5月17日
「韓国でもなし、日本でもなし、中間やな」。かつては番地さえなかった京都の河川敷に生きた在日コリアン2世の生涯を、記録しつづける人がいる。その等身大の言葉とは…。 「韓国でもなし、日本でもなし、中間やな…」。かつて番地さえなかった京都の河川敷。バラックの町で生まれ育った、在日コリアン2世の人生を聞き取り、記録している日本人女性がいる。語られるのは、貧困や劣悪な環境をたくましく生き抜いた1世とはまた異なる葛藤。ルーツにこだわる親に翻弄された人生。子どもたちを日本社会に溶け込ませた努力。そして大切にしてきたあるもの。隣人たちの等身大の言葉に、耳を傾ける姿を追う。