小さな変化を見逃さない ~被災地の信用金庫 100日の記録~
初回放送日:2022年2月6日
二度の水害に、コロナ…トリプルパンチを受けた佐賀県武雄市。疲弊した中小企業と向き合い、支えようとする地元の信用金庫。再生のカギはあるのか、100日の記録。 舞台は、温泉が有名な佐賀県武雄市。その玄関口、人口約7000人の北方町にある信用金庫で、地域の復興のためにもがく職員が今回の主人公。3年前、去年と二度にわたる水害に見舞われ、さらにコロナの影響も重なり、経営者は追い詰められていた。半年間の業務ストップを強いられた中小企業、デフレで値上げに踏み切れない飲食店、拍車をかけるガソリンの高騰…、地域をどう立て直すのか、被災地の信用金庫、100日の記録。
よくある質問
番組ディレクターから
【この番組を企画したきっかけは】 去年の夏、佐賀県が大雨に襲われ、急きょ特別番組を立ち上げることになりました。撮影する中で出会ったのが、地元の信用金庫の職員の方々でした。そこには自ら被災しながらも、顧客の支援に奔走しようとする姿ありました。信用金庫の目線からであれば、今までとは違う形で被災地の現状を伝えられるかもしれないと思ったのが企画のきっかけです。 【取材をする中で印象に残った言葉】 「仮説、検証、仮説・・・の繰り返し」。今回、番組に登場する中島さんが常に話されていたことでした。営業担当の方たちは1日25件の数を訪問します。業務としては、顧客の店の売り上げを集金して、支店に戻って預かった金を口座に入れる作業など、一見地味に見えるものです。ただ、そこでもルーティーンのように行くだけではなく、必ず自らの仮説をぶつけろと後輩に指導をしていました。お客さんからしたらお金のことは金融機関に対しても言いにくいことであり、自分なりの仮説をぶつけることでやっと打ち明けてくれるのだと。金融機関に限らず、どの仕事でもそうなのではないか・・・。自分は取材をする上で常に仮説を持ち、それを当てることができていたか・・・はっとさせられました。 【番組の見どころ】 恥ずかしながら、これまで街中で信用金庫を目にしたことはあっても、業務内容や銀行との違いなど全く知りませんでした。もしかしたら視聴者の方も、金融と縁がなければ同じかもしれません。今回、多大なるご協力もあって、融資の現場や内部でのミーティングの様子などを撮影させていただくことができました。知らない世界を少しでも知ることができる30分になっていると信じています。銀行ドラマにはないリアルをぜひご覧いただけるとうれしいです。
出演者・キャストほか
- 語り江口 のりこ俳優