初回放送日:2024年4月9日
著書「永遠平和のために」は1795年、カントが71才の時に出版されました。この本には、そのタイトルから予想されるような理想論が書かれているのではありません。フランス革命後の新しい国家のかたちや国際関係の中でどうしたら安定的に平和を維持できるのかを、冷静かつ論理的に考察しています。今回はこの本が書かれた歴史的背景、そして、この本のもつ現代性について津田塾大学教授・萱野稔人さんがお話しします。
萱野 稔人さん(津田塾大学 教授)