作次(黒田大輔)が牢を出たばかりで殺された。出所前、作次は登に、牢の中で押し込みの計画を盗み聞きしたと打ち明けた。仲間に誘われていた者の中に、酉蔵(浅野和之)という呑んだくれの男がいて、その妻、おとし(富田靖子)は玄庵の患者であった。登は心配になって酉蔵を探し、おとしの面倒をみろと叱り悪事には加担するなと諭す。だが、酉蔵は、苦労をかけたおとしに楽をさせようと、押し込みの見張りを引き受けてしまう…。