ミユキ(優香)たちを助けようと山形から母・マツコ(余貴美子)もやってくる。裁判が始まると、国側の代理人・占部(麻生祐未)からの次々とたたみかける質問の数々に答えていくミユキ。続いて証言台に立ったマヤ(伊東蒼)の一言で空気が変わる。クマラ(オミラ・シャクティ)も家族への愛を訴える。やがて迎えた判決の日。果たしてこの家族の願いは届くのか。
退去強制という入管の裁定を覆すには、裁判に勝たなくてはならない。しかしそれは非常に厳しい道だった。ミユキ(優香)は入管を退職した上原(吉岡秀隆)を訪ね、入管職員の葛藤を知る。事態は膠着し、仮放免が認められないクマラ(オミラ・シャクティ)は、健康を害して倒れてしまう。マヤ(伊東蒼)は自分たちが本当に家族であることを証すために、自ら裁判の証人になると申し出る。
ミユキ(優香)は、入管に収容されたクマラ(オミラ・シャクティ)の退去強制を覆そうと入管職員の上原(吉岡秀隆)を訪ねるが、仮放免の許可も下りず、途方に暮れるミユキとマヤ(伊東蒼)。弁護士の恵(滝藤賢一)は、クマラを救うためには、結婚が在留資格のための偽装などではなく、本当に三人が望んで家族になったのだと裁判で証明するしかないというー。
ミユキ(優香)たちは婚約報告に山形県鶴岡にあるミユキの実家を訪れる。ミユキの母・マツコ(余貴美子)はクマラ(オミラ・シャクティ)との結婚を簡単には認めてくれなかった。絵を描くことが好きなマヤ(伊東蒼)が美術系の高校へと進路希望を決めた頃、クマラの勤め先の自動車修理工場が倒産し、ミユキとクマラの結婚は棚上げとなってしまう。お互いの誤解が解けてようやく結婚した2人だったがー。
シングルマザーで保育士のミユキ(優香)は、震災のボランティア活動中に出会ったスリランカ人の青年クマラ(オミラ・シャクティ)と、一年後東京で偶然にも再会。クマラは隣町で自動車修理工場で働いていた。クマラからの猛アタックにミユキは最初は戸惑いながらも二人は次第に距離を縮めていき、娘のマヤ(伊東蒼)と共に家族のような関係を築いていく。マヤが中学生になったとき、クマラはとうとうミユキにプロポーズをする。