初回放送日:2024年2月19日
シマフクロウはアイヌの人々の間でコタンコロカムイ、人間の村を守る神と呼ばれてきた。その霊を天上の神の元へ送り、獲物が取れることを願うのがイオマンテだ。先祖たちが守ってきた祭りを自分たちの代で途絶えさせたくないという思いがアイヌたちを動かし、復活につながった。かつて祭りを見たという人を中心に、供物をささげ、歌と踊りを奉納し、75年ぶりに行われたシマフクロウのイオマンテ、その貴重な記録である。
NHK特集「幻のイオマンテ ~75年目の森と湖のまつり~」(1984年4月8日放送)より