『ゴースト/ニューヨークの幻』(Ghost)

ライター 高田秀樹
2022年5月27日 午後1:00 公開

1990年

監督:ジェリー・ザッカー
出演:パトリック・スウェイジ、デミ・ムーア、ウーピー・ゴールドバーグ

ニューヨークの銀行員サム(スウェイジ)は、恋人の陶芸家モリー(ムーア)と幸せな生活を送っている。ある時、サムは銀行の取引に不正を見つけるが、その直後暴漢に襲われ殺されてしまう。しかし、モリーへの思いを残すサムは「ゴースト(幽霊)」としてこの世にとどまってしまう。
実は、暴漢を雇ったのは親友のカールであり、不正も彼の仕業だった。カールは自らの罪を隠すためにモリーをも手にかけようとするが、サムはなんとかそれを防ごうと、ゴーストの声を聴くことのできる霊能力者オダ=メイ(ゴールドバーグ)の力を借りる。
主題歌であるライチャス・ブラザーズの「アンチェインド・メロディ」が流れると反射的にロマンティックな気分になるのは、この映画の影響だろう。愛する人が亡くなっても傍にいることへの信頼は、アンダーセン氏の言う「ファンタジー」の一種かもしれない。