サンティアゴ巡礼の起源とされる“原始の道”で、ウクライナの友への思慕と連帯を語る台湾人巡礼者や、板挟みの苦しみを抱えるロシア人巡礼者と共に歩き、平和を願う物語。
ウクライナ侵攻に揺れる中、かつて南米征服者を送り出した“銀の道”を歩き、アフリカで亡くした戦友を追慕する平和維持軍兵士や亡き妻の面影を追う男の悲哀と再生を描く。
地中海沿いの町を出発。レコンキスタの痕跡が残るアンダルシアに、コロナで傷ついた心を癒すために歩く看護助手や、母の追悼のためにやって来た米国人夫婦らの物語を紡ぐ。