おじさんの初恋は、VR世界の中だった…。
仲直りをしようと何度も穂波(坂東彌十郎)へメッセージを送り続ける直樹(野間口徹)。しかし、返事は一向に来ない。「あと一日ここで待ってる。来なかったら終わりにしよう」と、最後のメッセージを送る。そんな直樹の元へ穂波から「18時に喫茶店に行きます」とやっと返事が来る。VR世界にてホナミ(井桁弘恵)とついに対面を果たしたナオキ(倉沢杏菜)だったが、「もうVRを止めます」とホナミから告げられて―。
「逃げちゃだめ、逃げちゃだめ、逃げちゃだめ」と穂波(坂東彌十郎)に向き合おうとする直樹(野間口徹)。穂波にメッセージを送るも返信が無い。一方、葵(柊木陽太)は家族の関係修復のため、母・飛鳥(田中麗奈)の信頼を得ようとポイントアップに励む。突然張り切り出した葵を怪しみ、事情を探り始める飛鳥の秘書・耕助(前原滉)。家族のことを問う耕助に対し、飛鳥は父・穂波との幼少時代の思い出を語り始める。
穂波(坂東彌十郎)との仲直りを目指す直樹(野間口徹)は、中学生の葵(柊木陽太)から自宅に招待される。思い切って自宅を訪れた直樹は、葵より自分の誕生日プレゼントであるロボットを巡って葵の母・飛鳥(田中麗奈)と祖父・穂波の間に軋轢(あつれき)が生じたことを聞く。祖父と母の関係修復のために直樹の協力が不可欠だと言われる直樹。そのためにも、まずは直樹が穂波とコンタクトをとらなければならないが―。
命の森でナオキ(倉沢杏菜)はアオイ(井上音生)にホナミ(井桁弘恵)との関係について話をする。「この関係に名前なんてなくたっていい、初恋ってだけでいいんだ」真面目に話してくれたことで、葵(柊木陽太)は直樹(野間口徹)を信頼するように。一方、直樹はこれから穂波とどうすれば良いか分からず、途方に暮れていた。そんな中、穂波は医者から余命を告げられ…
ホナミ(井桁弘恵)とナオキ(倉沢杏菜)の関係性を探ろうと、葵(柊木陽太)は穂波(坂東彌十郎)が外出した隙をついて、穂波のVRキッドを使いログインする。ホナミになりすました葵がナオキとの時間を過ごしていたが、その姿を帰宅した穂波に見られてしまう…。激怒した穂波は部屋に閉じこもってしまい、直樹(野間口徹)が何とか取り持とうと発した言葉が穂波の逆鱗に触れてしまう。
直樹(野間口徹)と穂波(坂東彌十郎)と葵(柊木陽太)。ぎこちない3人だったが、スマホゲームをきっかけに直樹と葵が意気投合し和気藹々とした空気になる。しかし、葵はVRで誰かと話す穂波を見てしまい、トワイライトにログインし自身のアバター「アオイ」(井上音生)となり穂波の姿を探し始める。「命の森」でナオキ(倉沢杏菜)とホナミ(井桁弘恵)を見つけた葵だったが、目の前で2人がキスをするのを目撃してしまう。
穂波(坂東彌十郎)の家を訪れた直樹(野間口徹)。それを見ていた穂波の孫・芦原葵(柊木陽太)は、2人の関係に疑問を持ち潜入捜査を始める。隠れて2人の会話を盗み聞く葵。2人は友達のようだが、それだけでもなさそうだ…。見つかりそうになり逃げ隠れた穂波の部屋で、葵はかつて自分が使っていたVRゴーグルを発見する。装着しトワイライトを起動すると、目の前には見知らぬ女性・ナオキ(倉沢杏菜)が座っていた。
無理をして退院した穂波が直樹(野間口徹)に旅を再開しようと誘うが、直樹はどうしても気乗りがせず仕事を理由に断ってしまう。ある日、ふとカレーを作ろうと思い立った直樹だったが、作りながら思い出されるのはホナミ(井桁弘恵)と穂波との時間…。自分のことを「勝手すぎる」と思った直樹は穂波の家に行くことにする。しかし、穂波の家を訪れた直樹の後姿を見ている人物がいて…
ホナミ(井桁弘恵)との旅も以前のように楽しめず、実生活では年下上司の澤田(細田善彦)から希望退職の催促をされた直樹(野間口徹)は自分のことを「いてもいなくてもいい存在」だと沈み込んでしまう。そんな時に佐々木(堀内敬子)から掛けられた言葉をきっかけに直樹は穂波の気持ちを考え始める。しかし、その頃病状の悪化した穂波が病院に救急搬送されていたのを知らず…
手料理は美味しいし穂波は良い人間だ。だが、直樹(野間口徹)は無理をして穂波と会っていた。VRでホナミ(井桁弘恵)と会うためだった。特別列車での旅を再開したナオキ(倉沢杏菜)とホナミ(井桁弘恵)は「新世界ホール」を訪れる。そこでホナミはもう一度家に遊びに来て欲しいと誘う。直樹には現実で会いたがる気持ちが分からず、自分の正直な思いをぶつけてしまう。