極上の大自然にご招待!
流氷がドラマチックな命の循環を生み巨大生物が集う知床。巨岩の島に雨が育む大木がそびえる屋久島。世界最大級・原生的なブナ林が四季折々、色鮮やかな絶景を見せる白神山地。絶海の島々に奇跡的にたどり着いた動植物が独自の進化を続ける小笠原諸島。そしてアマミノクロウサギなどの固有種の宝庫、奄美沖縄の島々。世界に誇る日本の世界自然遺産を訪ね、生きものたちの営み、さらに自然と巧みに関わってきた人々の暮らしを描く。
主人公は3頭の若いオスライオン。獲物が豊富な川辺で暮らすマヒリは、母親から離れられない甘えん坊。大草原で暮らすスージャは狩りが苦手な怠け者。しかしそれぞれある事件がきっかけで1頭で生きる力を身につけ始める。ライオンのオスはいずれ生まれた群れを離れ、放浪しながら仲間を見つけ、群れの王座を得なければ子孫を残すことができない。3頭目のオス、ブサーラはすでに群れを出て放浪中。3頭の波乱万丈のドラマを追う。
ポルトガル北部に連なる山々と深く刻まれた渓谷。数万年以上にわたって、人と生きものの関わりが脈々と受け継がれてきた秘境だ。高さ200mにもなる断崖では、ナベコウやシロエリハゲワシなどの希少な巨鳥たちが営巣し、山頂付近にはいまだ謎に包まれたイベリアオオカミが生息している。放牧で生計を立てる人々は、家畜を襲うオオカミと対立してきたが、今、その問題に解決の糸口が見つかりつつある。渓谷の四季を見つめる。
スペインからスウェーデンまでおよそ3000キロ、クロヅルの渡りの道。途中各地の自然、そして人々の暮らしと深く関わりを持ちながら続けられるクロヅルの北帰行を追う。 【語り】黒沢保裕
咲き誇る花々が大地を彩る夏のモンゴル。マーモットやハヤブサが子育てに大忙し。そんなにぎわう草原で、生態系の頂点に立つ王者オオカミの子育てに密着。群れの仲間は役割を分担して5匹の子どもを守り育て、チームワークでアカシカを狩りする。やがて、子どもたちが驚きの成長を見せ始める。さらに乾燥地帯ゴビでは、地球上にわずか50頭といわれる幻のゴビヒグマを大捜索!大自然に立ち向かう生きものたちの命の輝きに迫る。
日本で見られるきのこは、5千種とも1万種とも言われる。しかしその中で名前が付いているものはたったの3千種ほど。身近な存在でありながら、きのこはまだ多くの謎を抱える存在だ。植物でも動物でもなく菌類であるきのこ。きのこはいったい何者なのか?森の中で何をしているのか?北海道の森の奥で見つけたちぎられた毒きのこの謎から始まった、めくるめくきのこの世界への旅。なんとも奇妙なきのこをめぐる冒険へ、ようこそ。
© Martina Andrés Doclights Naturfilm
イギリスとノルウェーやデンマークなど、ヨーロッパの国々に囲まれた北海では、各地に絶景が広がり、個性豊かな生きものが暮らす。謎に満ちた巨大生物・ウバザメが出現したり、アザラシやカワウソの愛情あふれる子育てが繰り広げられる。さらに、北海の東側に位置する内海、バルト海では、海を泳いで魚を狩る奇妙なヘビや、生まれたばかりのヒナを懸命に海へ導くホンケワタガモの母親など、知られざる生きものたちの暮らしに密着。
ヨーロッパ南東部のバルカン半島に、“東欧のグランドキャニオン”と呼ばれる渓谷がある。旧ユーゴスラビア、モンテネグロにあるタラ渓谷だ。高度差は最大で1300メートル。人を寄せ付けないその急しゅんな渓谷と周辺には、生きものたちの独自の営みが見られる。岩場ではカモシカの仲間・シャモアの群れが躍動し、それを狙ってイヌワシが悠然と空を舞う。シャモアの生態を中心に、東欧・タラ渓谷の知られざる素顔に迫る。
北米・ソノラ砂漠。広大な荒野を奇妙なサボテンが覆う。その足元は多種多様なは虫類たちの王国だ。中でも体長10センチほどのツノトカゲは護身術の豊富さで異彩を放つ。体が小さいためコヨーテやガラガラヘビなどから常に命を狙われている。そこでツノトカゲは数々の驚きの護身術を編み出した。究極の技は目から血液を噴射し自分の何倍もある敵を追い払うこと。強敵だらけの砂漠を奇想天外な護身術で生き抜く小さなトカゲに迫る。
トラとライオンに次ぐ大きさを誇るネコ科動物、ジャガー。水に飛び込むと、3mもある巨大なワニをしとめた!最近、ブラジルの大湿原パンタナールで、姿すら見ることの難しかったジャガーが頻繁に目撃されている。取材班は研究者と長期密着に成功。「一撃必殺」の豪快な狩りから、珍しい恋の駆け引きやジャガー同士の激しい勢力争い、そしてほほえましい母と子の様子まで、まさに全編スクープ映像!幻の最強ハンターの素顔に迫る。