選「地球最後のオスの天命」
キタシロサイの最後のオス「スーダン」は、2018年3月にケニアで大往生した。その死までの3年間を記録。野生動物の保護と人間社会の自己都合を、コミカルな目線で描く 最後のオスを守ろうと、自然保護区のレンジャーらは武装訓練を繰り返しながら密猟者に目を光らせる。研究棟ではその精子を冷凍保存して、残る2頭のメスに「種の保存」の望みを託す。観光客は「スーダン」に触れて様々な思いを抱き、生物多様性を掲げる国際機関スタッフは、現実と理想の葛藤を語る。人間のエゴや矛盾を超越したかのように、サバンナに悠然と立つキタシロサイ…その最期の姿が、現代社会を鏡のように映し出す。
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