【HSP気質を測るチェックリスト】
共感しすぎてつらい理由の1つとしてHSP(Highly Sensitive Person)、「とても繊細で敏感な人」という特性があげらています。ここ数年で注目されてきた心理学用語で、まだ詳しいことははっきりしていません。
そのHSPの気質を測る方法として、HSPの研究をしている心理学者の飯村周平さん(創価大学専任講師)が作成した尺度をご紹介します。
【HSP尺度のセルフチェック】の方法
【設問】
①生活に変化があると混乱しますか?
②強い刺激に圧倒されやすいですか?
③他人の気分に左右されますか?
④短時間にしなければならないことが多いとオロオロしますか?
⑤競争場面や見られていると、緊張や動揺のあまり、いつもの力を発揮できなくなりますか?
⑥大きな音や雑然とした光景のような強い刺激がわずらわしいですか?
⑦大きな音で不快になりますか?
⑧明るい光や強いにおい、ごわごわした布地、近くのサイレンの音などにゾッとしやすいですか?
⑨微細で繊細な香り・味・音・芸術作品などを好みますか?
⑩美術や音楽に深く感動しますか?
【方法】
まず、10個の質問に対し、「まったく当てはまらない・・・1」「ほとんどあてはまらない・・・2」「あまりあてはまらない・・・3」「どちらともいえない・・・4」「ややあてはまる・・・5」「かなりあてはまる・・・6」「非常にあてはまる・・・7」の7段階で、選びます。
すべて選んだら、その数字を足し、質問の数の10で割り、回答の平均値を出します。その平均値によってHSP気質の高さがわかります。
このセルフチェックをつくった飯村さんによると、「それぞれの質問に対して深く考えず、直感で丸をつけてください」とのことです。
【結果】
平均値が5.2点以上はHSP気質が高め。
3.0~5.1点はHSP気質が中程度。
2.9点以下はHSP気質が低め。
この尺度の結果について、認知行動療法が専門で、繊細な人へ向けた著書もある精神科医の清水栄司さんによりますと、「HSPは病気ではないので、この点数でただちに何か対処が必要というわけではありませんが、自分の特性を把握しておくという意味ではいいと思います」とのことです。