プーチン大統領 BRICS首脳会議はオンライン参加

NHK
2023年7月21日 午後6:16 公開

ロシアのプーチン大統領は8月、南アフリカで開かれる予定のBRICS新興5か国の首脳会議に対面では欠席し、オンラインで参加することになりました。

プーチン大統領に対しICC(国際刑事裁判所)は戦争犯罪の疑いで逮捕状を出しており、仮に首脳会議に出席した場合、ICCに加盟する南アフリカの対応が注目されていました。別府キャスターの解説です。

(「キャッチ!世界のトップニュース」で7月21日に放送した内容です)
 

・南アフリカとロシアの関係とは

南アフリカの対応が注目されていたこのニュース。今週火曜日にこの番組で解説した段階では、プーチン大統領が、南アフリカを訪問するかどうかは決まっていませんでした。仮に訪問となれば、南アフリカ政府は、国際刑事裁判所の加盟国として、逮捕状が出されているプーチン大統領を拘束する義務が発生することになっていました

ところが、南アフリカの今の与党であるANC (アフリカ民族会議)は、ロシア寄りの姿勢です。ロシアとの関係と国際刑事裁判所との関係との間に板挟みになっていました。それだけに、プーチン大統領が来ないことになって難しい判断をせずに済むようになり、ほっとしているはずです。
 

ただ、ANC政権のロシア寄りの姿勢が問われていることは変わりません。ANCは、かつてのアパルトヘイト(人種隔離政策)の体制で、少数の白人が大多数の黒人を差別し支配していた時代、後に大統領となるネルソン・マンデラ氏のもとで、解放闘争を担いました。その時代、当時のソビエトの支援を受けていたことから、今もロシアへの恩義があり、つながりが深いと言われています。しかし、差別や抑圧からの解放を掲げるANCが、ロシアがウクライナで行っている攻撃や殺傷を明確に批判していないのは矛盾しています。
 

ANCはロシアとの関係について、国民はもちろん、国際社会の一部からも出ている疑念の声に答える努力が求められているように思います。
 

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