天気による体調不良とは?
雨が降りそうなとき、雨が上がるとき、温度差があるときなど、天気が変わる時に頭痛・めまい・関節痛・けん怠感などが起こることがあります。もともと持っていた病気や症状が、天気が引き金で引き起こされると考えられています。
天気による体調不良の引き金は?

天気による体調不良の引き金と考えられているのが、気圧・温度・湿度などの変化です。私たちの体の中にはそれらを感じ取るセンサーのようなものがあります。例えば、耳の奥にある「内耳」は、「気圧センサー」に例えられます。内耳には体のバランス感覚を保っている「前庭神経」があります。天気の影響を受けやすい人は、その前庭神経が刺激されるとめまいが起こると考えられています。また、その周辺には痛みや温度を感じる「三叉(さ)神経」があります。三叉神経が刺激されると、ある物質が放出されて炎症が起き、脳の血管が広がり、頭痛が起きると考えられています。
天気の影響?「痛み日記」をつけて確認

自分の体調不良に天気が影響しているのか確認するために、お勧めなのが「痛み日記」をつけることです。「痛み日記」ですが、めまい・だるさなどにも応用できます。
日記では、毎日の天気、できれば気温・気圧・湿度なども記入します。そして、その日の痛みの程度を10段階で記入。運動・睡眠についても記入します。これを1か月ほど続けると、自分がどんな天気・気圧・温度・湿度のときに影響を受け、体調が悪くなるのかが見えてくるかもしれません。普通のノートに書き込むのでも大丈夫です。
規則正しい生活で天気の影響を和らげる!?

規則正しい生活をすることで、自律神経の乱れを整え、天気の影響を和らげることができると考えられています。規則正しい生活とは、十分な睡眠、日光を浴びる、朝食を抜いたりせずに3食規則正しく食べる、そしてゆったりした気分での入浴などです。
私たちの身体は、自律神経、つまり交感神経と副交感神経が、無意識のうちにバランスよく働くことで体のさまざまな働きがコントロールされ、生命活動が維持されています。しかし、交感神経がより活発に働くことで頭痛・慢性痛などの痛みにつながることがあったり、副交感神経がより活発に働くことで強い眠気・けん怠感で動けなくなることがあると考えられているのです。