100分de名著

誰もが一度は読みたいと思いながら、なかなか手に取ることができない古今東西の「名著」を、25分×4回=100分で読み解く番組です

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中江兆民“三酔人経綸問答” (4)その後の兆民

初回放送日:2023年12月25日

中江兆民は最期まで迷いに迷い思索を続けたが、余命わずかになって書き上げた著作が「一年有半」「続一年有半」だ。そこにはどんな主張や思想が書かれているのか? 兆民は晩年政治活動に繰り返し挫折する。その後実業を志すも失敗。更には今までの行動とは矛盾するような政治運動にも足を踏み入れる。紆余曲折を経てたどり着いた最晩年の著作「続一年有半」には、民主主義を実現するためにはゼロから哲学を立ち上げ直さなければならないという兆民の深い思いが込められている。だが、病いによる衰弱により途中で破綻した。第四回は、彼が追い求めた理想的な社会のあり方を浮き彫りにしていく。

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