NHK津放送局の夕方のニュース番組、「まるっと!みえ」の中で私、菊田一樹がお伝えしてきた大相撲の豆知識について、1つずつご紹介していきます。
今回は「金星」です。 (津放送局 菊田一樹)
金星とは
大相撲では勝ちを白星、負けを黒星と言いますが、金星は平幕の力士が横綱に勝ち、番狂わせを起こすことを言います。
金星が生まれると、四方八方から座布団が投げられるなど、会場は大いに沸きます。金星は大相撲の醍醐味の1つと言っても過言ではありません。
※ただし、日本相撲協会は座布団を投げる行為を禁止しています
しかし、三役(大関・関脇・小結)が横綱に勝っても、金星とは言いません。また横綱の休場による不戦勝の場合も金星にはなりません。
金星を挙げた力士には…
金星を挙げた力士は、その場所で勝ち越すと三賞の1つの殊勲賞に選ばれる可能性が高くなります。
さらに十両以上の力士である関取は、場所ごとの成績に応じて賞金を受け取っていて、その1つを力士報奨金といいます。金星を挙げると、特別加算として力士報奨金が1場所ごとに4万円ずつ加算されます。
最多の金星を挙げた力士は?
長い大相撲の歴史で、最多の金星を挙げた力士が元関脇の安芸乃島、現在の高田川親方で、その数、なんと16個です。千代の富士や曙といった当時の横綱たちから金星を重ねました。
金星に注目してみると、大相撲の楽しみがまた1つ増えるかもしれません。