漂流兄妹~理科の知識で大脱出!?~
材料・原料
- 重ねることができる大きさの違う空き缶×2
- 炭にする布(綿100%の薄い布(バンダナ))
道具
- 空き缶を加工する鉄やすり
- 缶をつかむときに使うトング
【チャークロスの作り方】
布を入れる缶の口をへこませる
布を入れる下の缶の口を鉄やすりなどでたたいてへこませます。
缶から出る煙は、缶内の炭化の過程が外からわかるバロメーターになります。煙を外に出す方法としてへこませます。他にも穴をあける方法もあります。
極端にへこませたり、大きな穴をあけすぎると、中に酸素が入って、布が燃えてしまうので注意してください。
布を入れる
へこみをつけた缶の中に布を入れます。
番組では、綿100%の薄い布(バンダナ)を使いました。もう少し厚みのある布のほうが、炭化したあとにボロボロにならず使いやすいです。
化繊の布は、炭化する前にボロボロになるため向いていません。
缶を重ねる
もう一つの空き缶を、重ねてふたの代わりにします。
重ねる上の缶は、一回り大きいサイズのものがいいです。できるだけ空気が入らないように覆いかぶせるためです。
ふたが落ちないように、小石などで重石の代わりにすることをお勧めします。
火の中に入れる
蓋をした缶を火の中に入れます。
やけどをしないように、トングなどを使って火の中にいれてください。
煙を見極める
空き缶へこませた部分から煙が出てくるまでじっと待ちます。
空き缶を火の中に入れてから20分程度で、空き缶をへこませた部分から煙がでてきます。
煙がでてきても慌てずにじっと待ちます。
火が消えるのを待つ
煙がでていたところに火が引火します。火が消えるまで待ちます。
煙や炎が出ている間は、完全に炭になっていない証拠です。
火が消えたら缶を冷ます
へこませたところから出る煙や炎が消えたら缶を冷まします。
煙や炎がでなくなったら炭になった合図です。トングなどを使って缶をかまどから取り出し、蓋をつけたまま、じっくり冷まします。指で缶にふれて熱くないぐらいまで。
冷める前に、蓋をあけてしまうと、炭になった布に酸素が触れることで引火してしまいます。引火してしまうと、もえかすしか残らず炭ではありません。
布を取り出す
缶から布を取り出して炭(チャークロス)の完成です。