The Crossroad 蒼井優さん

NHK
2023年11月6日 午後7:33 公開

10月から放送が始まった朝ドラ『ブギウギ』。
戦後の混乱期、一世を風靡した人気歌手、
笠置シヅ子さんがモデルの笑いと涙の物語です。

そしてクロスロードのゲストは蒼井優さん!
ヒロインが所属する歌劇団のトップスター
大和礼子を演じています。
蒼井優さんの人生の分岐点とは?
聞き手は中條誠子アナウンサーです。

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中條:「大和礼子は、
蒼井さんにとってどういう役ですか?」

蒼井:「私はもともと歌劇の世界が
とても好きなので
突然歌劇の世界に入って、
ずうずうしくも
トップスター役をやらせていただくのは
恐れ多いなと思いながらも
やはりプライドをしっかり
おなかの底に持ちながらやれたらいいなって。」

■そんな蒼井優さんの人生の分岐点とは?

蒼:「去年、娘が生まれたことです。
出産して『本当に(俳優を)やりたい』って。
自分でこの職業を選んだ感じが
今しているんです。」

中:「去年の夏に出産されて
1歳ちょっとですね。
もう『ママ~!』ってくる年ごろですよね?」

蒼:「そうですね、
もうとにかく明るい子ですね(笑)
周りの子育てしている友達からしたら
『いや、放っておいて大丈夫だよ』
って言われるんですけど、
危ないこと、ケガとかはすぐ駆け寄らな…
なんだかんだで
駆け寄っちゃってるかもしれないですけど。
でもちょっと様子を見るようにはしていますね、
とは言っても5秒くらいだけど。」

■出産し、娘を育てることが
人生の分岐点になったという蒼井さん。
かつては、“うまく演じなければ”と
追い立てられるように演技をしていました。

蒼:「現場で、みんなでものを作る
そこの喜びというものよりも
演じる重圧を感じていた時期もあります。
私はどうかと思うぐらい
(役作りに)時間を使うタイプだったので。
次の日やるシーンによっては
『もう一睡もしないで行ったほうがいいな』
とか。
自分が演じることが
最優先だったんじゃないかなって
恥ずかしくなることがありますね。」

■しかし、出産によって演じることから離れ、
子育てに励む日々を送ったことで
演技に対する新たな思いが芽生えたといいます。

蒼:「何年もお芝居していなかったので
強くこの世界に憧れを持つようになって、
憧れというか、
とてもすてきなお仕事だなって。
私もお芝居やりたいって。
リスタートっていうか、
憧れを持って
この世界にもう一度入ったという感じなので。
娘を寝かしつけたあとに
『きょうのお芝居はもうちょっとこうできたな』
って考えたり、そういうふうに時間をもったり。」

中:「今は自分がやりたいからやる?」

蒼:「そうですね。
だからそれが自分の中で
とてもうれしいことです。」

■復帰第一作となった今回の朝ドラでは、
娘を大阪に連れていき、
スタジオ側の楽屋に預けて
撮影に臨みました。

中:「お母さんが撮影中、
娘さんはどんな様子だったんでしょう?」

蒼:「最初は
『お母さん仕事に行ってくるね』って言ったら、
その“仕事”という単語で泣いていたのが
『仕事行ってくるね』って言うと、
バイバイって手を振ってくれるようになって。
たぶん毎日“仕事”という言葉を聞いていたら、
その『バイバイ』という言葉と
近い言葉だと思ったみたいで。
それがいいことなのかは
まだ全然わからないですけど。」

■毎回、娘への思いを胸に抱きながら
収録に臨んだ蒼井さん。
出産して1年に満たない中での撮影でしたが…
なんと、足を上げるラインダンスまで披露!

蒼:「もう笑うしかないってくらい
しんどくて、ラインダンスは。
ずっと前かがみじゃないですか、子育てって。
『泣いている=何か私がやらなきゃ』
って思って。
なんであんなに替えていたんだろう
というぐらい、
おむつを替えているうちに、腰痛めて。
だから
ぎりぎり育児ができるぐらいの体だったので。
あとやはりずっと娘としゃべっているので、
口がたぶん、娘に話しかける筋肉になっていて。
最初のほう、結構 口が回らなくて(笑)
『ちょっと緩んでいるな』
と思いながら一生懸命しゃべっていました、
セリフを。」

中:「これから、ますます
蒼井優さんがどんな役を演じられるか、
すごく楽しみです。」

蒼:「どうなるかは自分でもね、
今の心境の変化が
お芝居にとってどういう影響を与えるか
まだ全然わからないんですけど、
私もわくわくしています。」