「なんで おねしょしちゃうんだろう?」

NHK
2022年10月24日 午前11:00 公開

監修: 昭和大学 池田裕一(小児科) 和光小学校・和光幼稚園 北山ひと美(性教育)

【ねらい】 “おねしょ”をきっかけに、自分のからだは確実に成長していることを知る。 できないことがあったとしても「焦らずマイペースにいこう」と前向きにとらえる。

・幼児のからだの発達には個人差がある。
・おねしょが治らないことよりも、これまでの成長に目を向けよう。
・おねしょをしてしまうのは自分のせいではないから、決して自分を責めないで。
・焦らず、日々のおねしょ対策を続けていこう。

昭和大学 池田裕一さんからのメッセージ

■おねしょの原因

おねえさん:お客さんの場合は、おしっこタンクがまだちっちゃいみたいっすねー

みー:おしっこタンク?

おねえさん:体の中におしっこを溜める入れ物があるんすけど、       お客さんはまだちっちゃいから、       ためきれなくておねしょしちゃうんですよねー       だからお客さん、全然悪くないっすよ!

アニメーションではみーがおねしょをしてしまう原因は、おしっこタンクが小さい、ということでしたが、他にも、幼児期のおねしょの原因には、

・ 眠っている間に作られる尿量が多い
・ 眠りが深いため尿意で目覚めにくい
・水分の過剰摂取
・発達障害や遺伝的な要因

などがあります。

おねしょは眠っている間に無意識の状態で起きることです。特に未就学児は遊んで疲れたときなど、ちょっとしたきっかけでおねしょをしてしまうことがあります。ワザとするわけではありませんから、こどもたちには自分を責めないで欲しいですし、保護者のみなさんも決してこどもたちを叱らないでください。こどもは、おとなの感情に敏感です。ぜひおおらかに受け止めて安心感を与えてあげて欲しいです。そして、おねしょしなかった時には、しっかりとほめてあげましょう。

■あせらずにおねしょの卒業を目指そう

みー:おねしょしちゃった。まあ、そんな日もあるよ。タンキー、これからも一緒にがんばろうね!

おねしょをしてしまう場合は、次のような生活改善に取り組んでみましょう。

・水分は日中しっかりとって晩ごはんの後はなるべく控える
・夜寝る前には必ずトイレに行く
・早寝早起きする
・日中こまめにトイレにいく
・体を冷やさない

番組の最後でみーが「これからもがんばろうね」と言っているように、みなさんもおねしょの卒業を目指すこどもたちを励まして、日々の生活改善にいっしょに取り組んでみてください。決して焦ることはありません。

■なかなか卒業できない・・・悩んだら医療機関に相談を

多くは5歳ぐらいになると徐々におねしょをしなくなっていきますが、小学校にあがってもなくならない場合は、他に病気が隠れているということもありますので、医療機関で相談してみることをお勧めします。
みーの町には「おねしょのそうだんや」がいて、みーのおしっこタンクを調べてくれましたね。みなさんの町では、小児科や小児泌尿器科、泌尿器科を併設している内科に問い合わせた上で受診するとよいでしょう。

生まれつきの病気で、おしっこタンクが大きくならないといったケースもありますが、あせらず、その子のペースでつきあっていきましょう。

■おとなのおねしょ

おじさん:実はさ、昨日、お酒をいっぱい飲んだら、おねしょしちゃったんだ。 

みー:そっか。でも大丈夫!おじさんももう少しおとなになれば、       きっとおねしょしなくなるよ!焦らず、頑張っていこう!

おとながお酒を飲み過ぎると夜間頻尿になりますが、中には意識がなくなるほど泥酔しすぎたことから尿意で覚醒できず(目を覚ませず)におねしょをしてしまうこともあります。おとなでも飲み過ぎには注意が必要ですね。

また、みーは、「おとなになればきっとおねしょしなくなるよ!」と言っていますが、おとなでも夜尿症に悩む方はいらっしゃいます。ある研究では、成人の200人に1人以上は夜尿症に罹患していると報告されています。お酒の飲み過ぎ以外に、疲労、加齢、ストレスによる自律神経の乱れ、睡眠障害、深刻な病気が原因で起こる場合もあるのです。心配なときはひとりで悩まずに泌尿器科を受診して、適切な治療を受けましょう。