司馬遼太郎“覇王の家” (1)「三河かたぎ」が生んだ能力
初回放送日:2023年8月7日
家康が歴史の表舞台へと躍り出ることができたのはなぜか。司馬は「たったひとつ、かれが三河に生まれた」ことだと述べる。それは一体どういう意味なのか? 家康を生んだ三河には中世的な深い人間的紐(じゅう)帯が色濃く残る。若き日、人質になる事を余儀なくされた家康。「苦難を共にする」という思いが残された家臣団の更なる団結を生んだ。信玄のような戦術的天才も信長のような俊敏な外交感覚もなかった家康だったが、こうした紐帯がベースになって部下に対する統率力を磨く。第一回は三河かたぎや若き日の苦難が家康の能力をどう育てていったのかを、司馬の洞察を元に探っていく。
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