なぜ滋賀をはじめ関西に3つの”同じ”駅名 別井アナが訪ねてみた

NHKアナウンサー 別井敬之
2023年6月27日 午後5:36 公開

「柏原」

これをどう読むかで、関西の場合、出身エリアがなんとなくわかります。

先日は

「読みが同じで、表記が違う」駅をご紹介しましたが、

今回は逆。

「表記は同じで、読みが違う」駅の話です。

それが「柏原」

なんと、滋賀県をはじめ、関西エリアに3駅もあります。

それぞれの駅に、行ってきました!

【柏原、、、なんと読む?】

「かしわばら」

柏原駅駅名標

滋賀県米原市。

東海道本線。滋賀県の、そして関西の、最も東の駅で、この先は岐阜県です。

さすがは幹線の駅の風格で、ホームをはじめ構内が「長い」。

柏原駅ホーム

長大貨物列車が待避できるだけの距離が確保されています。

中山道の宿場町。

駅前の中山道

駅前すぐにかつての街道が通っていて、なかなか風情がありますよ。

当時から、ここで「近江」と「美濃」の国境でした。

沿線の様子は「まるっと!×鉄旅」でもご紹介しましたので、ご覧ください。

まるっと×鉄旅 柏原駅

「かしわら」

柏原駅駅名標

大阪府柏原市。

関西本線。大阪平野を進んできた電車が、柏原駅を過ぎると、

この先は大和川にそって、山の間を奈良県に向け、カーブを描きます。

201系と駅名標

大阪府と奈良県の県境は、まだ数駅先なのですが、

平野部・都市部と、山間の境のイメージです。

221系と駅名標

「かしわばら」と「かしわら」は

どちらも、境にある駅なのが共通しています。

「かいばら」

柏原駅駅名標

兵庫県丹波市。

福知山線の北の方。

篠山口駅を過ぎると、山と山の間を縫うように、

S字を何個も重ねたようなカーブで進んでいく

その途中にあります。

駅舎は、40代以上の方にはなつかしい。

柏原駅駅舎

1990年に大阪・鶴見緑地で開催された「国際花と緑の博覧会」

(通称”花博”、と呼んでましたね)

その会場で走らせた「SL義経」号の駅を、博覧会終了後に移築したものです。

「柏原」

このように、音声にしてしまえば、間違えることはありませんし、

ふりがなを打てば、間違えることなく、区別ができます。

ふりがながなくても

アナウンサーとしては、

「@@県の」「@@線の」と前にあれば、間違えずに読めます。

一方で、

【文字で違いがわからないと困るのもの、それは、、、】

「きっぷ」です。

先日、下読み中に、矢田さんに「どうやって区別していると思う?」聞いたところ

「ひらがなで書いてあるとか・・・」

なるほど。それなら間違えないですね。

ですが、違うんです。

こうなっています。

「かしわばら」の場合。

柏原⇒米原乗車券

(東)柏原

「東にある柏原」ではありません。「東海道本線の柏原」の意味です。

ということは、、、「かしわら」と「かいばら」は?

一気に解決するために、「柏原(かしわら)→柏原(かいばら)」の乗車券を購入。

すると。

柏原⇒柏原乗車券

(関)柏原→(福)柏原

それぞれ、「関西本線」「福知山線」の頭文字を取って、一文字添えられています。

【柏原発、柏原経由、柏原行】

時刻表速引きをプロフィールに書かせていただいている私。

ならば

柏原発、柏原経由、柏原行

の乗り継ぎを妄想、検討してみました。

一筆書きにすれば、1枚の切符で割安で済みますし、

距離的にも(100kmを越えるので)途中下車もできます。

(詳しい方向け⇒「柏原」と「柏原」は、大都市近郊区間の外なのです。

 あ、(東)柏原と(福)柏原です。)

では、柏原駅から出発進行!!

柏原駅の別井

▼シンプル(?)なのは、

(東)柏原10:26→10:40

米原10:50新快速→11:43 

京都12:07みやこ路快速→12:44

木津12:50大和路快速→13:15

王寺13:20→13:32(関)柏原

一応、駅の滞在時間を1時間取るとしまして、、、

(関)柏原14:33→14:40

久宝寺14:43大和路快速→15:07

大阪15:21丹波時快速→16:56(福)柏原

快速列車をできるだけ使って、しかも本数も比較的多く、一筆書き。

1日で十分まわれます。

▼個人的にオススメは、

滋賀県の路線にできるだけ乗って、一筆書きで。

(東)柏原6:14→6:27

※実は、柏原駅からはもう1本早い「始発」もあるのですが、この先の乗り継ぎの関係で到着は変わりません。ならば出発を少しゆっくりと。

米原6:52→7:25

近江塩津7:34→7:53

近江今津8:12→9:13

山科9:30→9:48草津

※ところが、草津線は、草津9:47発!!で出発した後で、乗り継げません。。。

 ならば、近江今津で朝食をとって途中下車。

 近江今津9:14新快速→9:59

 山科10:05新快速→10:20草津

 新快速リレーで快適にいきましょう!

草津10:57→11:40

柘植11:42→12:34

加茂12:43→13:15

王寺13:20→13:32(関)柏原

シンプルプランと同じ時間の到着です。

柏原駅駅名標

では、後半は滋賀県からは離れますが、せっかくですからシンプルプランとは少し違ったルートを。

旅を再開!

(関)柏原14:33→14:40

久宝寺14:46おおさか東線→15:01

放出15:02区間快速→15:25

尼崎15:36新快速→16:22

加古川16:42加古川線→17:30

西脇市17:39→18:08

谷川19:01→19:08(福)柏原

1日でなんとかまわれて、一筆書きです。

【訪れた際にはこれを!】

柏原駅、あっ(福)柏原駅を訪れた際に、

柏原駅駅名標と別井アナ

ぜひ立ち寄っていただきたい!!

別井的オススメがあります。

ひとつは、貴重なこ線橋の柱です。

こ線橋の柱

特に2番線。よーく見てください。

文字が刻まれてます。

鐵道院の文字

「鐵道院」

大正時代に作られたものが、いまなお現役なんです。

壁はいまの素材だったり、手すりが追加されたりと、いまの時代にあわせながらも

土台は大正生まれです。

もうひとつは、駅弁。

ただし、改札を出なければ買えません。。。

駅舎にある飲食店が販売している「豚めし」の駅弁。

柏原駅看板と豚めし弁当

注文を受けてから作るので、ごはんもホカホカ。ネギもシャキシャキ。

個人的には、ちょっと「しみさせて」から食べよう!

と思って電車に乗り込んだのですが、、、

ガマンできずに、すぐに食べてしまいました、、、

豚めし

実際にこのルートで出かけるかどうかは別にして、、、

(もちろん他のルートもあるハズです)

こんな妄想を掻き立てられた「柏原」のお話でした。